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今更聞けない・・・でも知りたい!マウントゴックス事件

この記事の要約動画

仮想通貨というものが世間に知られるようになってからはや数年が経ちました。

登場した当初は、円や米ドルのような国家が管理し発行する法定通貨とは異なり、実在しないインターネット上の通貨というものであったため、注目が集まりました。

これまで法整備や周辺環境の整備がおこなわれていませんでしたが、ついに「仮想通貨法」というものが可決され、制定されるに至りました。

そのきっかけともなったのが「マウントゴックス事件」。一度はニュースで耳にしたことがあるかもしれません。今回は「マウントゴックス事件」が一体どのような事件なのか見ていきましょう。

世界最大の取引所!マウントゴックス

「マウントゴックス」とはビットコインの取引所であり、運営していたのはMTGOXという会社です。2009年、トレーディングカードを売買するオンラインの交換所として設立され、翌年の2010年にビットコイン事業に転換。2011年、フランス出身のマルク・カルプレスによって買収され、彼の経営化で成長を続けました。そして、2013年4月には全世界のビットコインの取引量の約7割を取り扱う、世界最大のビットコイン取引所となりました。

マウントゴックスで何があったの?

マウントゴックスが世界最大のビットコイン取引所になっていた2013年11月、ビットコインの払い戻しに遅延が生じていることが発覚します。

2014年2月、マウントゴックスによるすべてのビットコイン払い戻しが停止。同年3月には、サイバー攻撃による影響でビットコインが消失し、115億円相当を損失したと報じられました。

マウントゴックス側は、サーバーがハッキングされ、ビットコインは盗まれたと主張。

その後、取引所を運営しているMTGOXは、“債務が資産を上回る債務超過に陥った”として東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されました。つまり、経営破綻です。

これによって、マウントゴックスの顧客が保有する75万ビットコインと自社が保有する10万ビットコインの合わせて85万ビットコイン(当時は約470億円に相当)のほか、購入用の預かり金約28億円も消失していたことが判明しました。

事件の真相は…

当初は、セキュリティシステムに弱い部分があって、そこをサイバー攻撃によって狙われ、ハッキングされたことでビットコインが消失したとなっていましたが、捜査が進むにつれ、その真相が明らかになります。

驚くべきことに、外部からの犯行ではなく、内部の人間による犯行であり、犯人とされたのは被害者であるはずのマルク・カルプレス社長でした。

マルク・カルプレス容疑者は、マウントゴックスの経営権を得てから自身の帳簿上の残高の水増しなどをおこない、挙句の果てに、顧客からの預かり金を外部の口座へ流し、横領していたというのです。

捜査が始まってから1年が経過した2015年8月、警視庁は業務上横領の容疑でカルプレス容疑者を逮捕しました。

知っておくべきポイント

この事件のポイントは、ビットコイン自体には何の問題もなかったということです。ビットコイン自体のセキュリティーは「ブロックチェーン」と呼ばれるシステムによって維持されています。銀行などの中央集権ではなく、ネットワーク全体で分散管理をおこなっている点がビットコインの安全性が高いと言える理由です。

つまり、ハッキングに狙われるのは取引所です。特に、今回の事件はハッキングでもなく、内部犯による横領でした。

この事件の際、ビットコインが円や米ドルのような「法定通貨」に該当するのかという議論がおこなわれました。その結果、日本の財務省は“通貨ではなくゲームコインである”という判断を下しています。ゲームのデータが破損しても国が何も保証してくれないのと同じように、ビットコインもゲーム上のコインと同じような存在であるとし、国は保護してくれなかったということです。

これを教訓に、2017年4月1日、「仮想通貨法」が施行されました。
この法律では、「登録業者は、法律上、利用者から預かった金銭や仮想通貨と、事業者自身が保有する金銭や仮想通貨を明確に区分して保管すること、管理状況について年1回以上の外部監査を受けることが義務付け」られています。

マウントゴックス事件がビットコインへの不信感を招いた

この事件をきっかけに、多くの方が仮想通貨に対して「怪しい」と感じたかもしれません。
しかし、事件の真相を知れば、ビットコイン自体を疑う必要はないと分かります。その一方で、ビットコインを扱う取引所を狙うサイバー攻撃の可能性があるのも事実です。
仮想通貨法が制定されたことによって、より安心して仮想通貨を使えるようになってきましたが、取引所を選ぶ際はしっかりと見極めることが大切ですね。

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BITDAYS(ビットデイズ)編集部

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