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【破壊による発展】ブロックチェーンは途上国における人道支援の救世主になるか!?

インターネットの台頭は、私たちの生活に大きな影響を与えました。これについては、異論を唱える人はいないでしょう。
そして、このようなパラダイムシフトは、既存のスキームを破壊する力を持ちます。
ブロックチェーン技術も、そのような変革を社会にもたらすでしょう。
ブロックチェーンは、金融やサプライチェーンにとどまらず、あらゆる領域に影響を与えています。

このような変化に迅速に対応できないビジネスは、必然的に苦しむでしょう。
ブロックチェーンを正しく用いれば、効率性や透明性を大きく高めることになります。ブロックチェーンに関する議論は、盛んに行われていて、その是非が問われています。
「世界を変える技術」と持て囃す人々がいる一方、「既存のシステムを混乱させる」とマイナスな評価を持つ人々もいます。
利益に縛られている保守的な産業は、ブロックチェーンによる破壊的な技術のターゲットになり、戦略的変革が求められるでしょう。
ブロックチェーンによる影響は、ビジネスに限った論調が多いですが、より社会的な文脈で論じることも当然、必要であり、本記事はそのような議論を展開していきたいと思います。

具体的には、ブロックチェーンの途上国における人道支援に与える影響について、考察しましょう。

ブロックチェーンは世界を再びフラット化するのか?

みなさんは、トーマス・フリードマンの『フラット化する世界』という本を読んだことはあるでしょうか?世界的大ベストセラーです。
内容を簡単に要約すると、インターネット技術によって、新興国の競争力が先進国に匹敵する、あるいは、アイディアが即座に世界中で共有されることにより、イノベーションが生まれる、といった論旨です。
筆者は、ブロックチェーンもインターネットと同様に、破壊的イノベーションであると考えています。
なぜなら、ブロックチェーンがもたらす「自律分散型社会」は、第三者機関による信頼が必要ないため、匿名の個人同士が世界中で平等に取引をすることができるからです。
つまり、ブロックチェーンにより、世界は再びフラット化するのです。
本書のテーマである人道支援にブロックチェーンが与える影響は甚大です。

特に、人道支援の問題は発展途上国において深刻ですので、ブロックチェーンによる変革が、発展途上国において実現される可能性は高いです。
それでは、ブロックチェーンはどのように発展途上国における人道支援に影響を与えるのでしょうか?
それはポジティブな影響なのか、ネガティブな影響なのか?
筆者は、ポジティブな影響を想定しています。

それでは、具体的にどうすればいいのでしょう?
端的に、ブロックチェーンはサプライチェーンを改善します。ブロックチェーンにより、サプライチェーンの透明性や追跡性、効率性を高めることで、現在における慈善活動の効果を数倍にすることが可能だと考えています。

非倫理的な労働について

ブロックチェーンは発展途上国における人道支援の問題を解決すると述べましたが、それは具体的にどのようなものでしょう?
例えば、非倫理的な労働です。つまり、人身売買や強制労働ですね。これらの問題は、発展途上国に限られた話ではありません。国際労働機関(ILO)は、約2000万の人々が、強制労働の犠牲者であると推定しています。
非倫理的な労働を解決するにも、サプライチェーンを変革することが肝となります。それには、2つの理由があります。
まず1つ目の理由は、サプライチェーンの参加者が自分が購入している商品やサービスが非倫理的労働を強いる企業から提供されていることを知らない恐れがあるからです。次に2つ目の理由は、企業が非効率的なオペレーションに基づく運用コストの肥大化を解決するために、違法と知りながら、非倫理的な労働を強いているからです。
このような要因は、ブロックチェーンによってサプライチェーンを変革して、透明性や追跡性、効率性を図ることで、解決に繋がる可能性が高いです。つまり、ブロックチェーンによるサプライチェーンの変革は、業務効率を改善するだけではなく、サプライチチェーン参加者の法的及び倫理的遵守を確実にすることもでき、一石二鳥です。
人身売買と強制労働は、先進国以外で約1000億ドルの年間利益をもたらしています。不幸な人々を犠牲にして、非倫理的な労働を強いる企業が私服を肥やす構造は、絶対に許されるべきではないと、筆者は考えています。ブロックチェーンは、このような搾取に対する抵抗力を人々に与えることが可能です。

社会的に匿名な人たち

現代の奴隷制度とも云うべき労働を強いられている人々の多くは、政府機関による身元の証明が行われていない、社会的に匿名な難民や貧困者です。もし彼らが国内外の機関に身元を登録することができれば、人身売買や強制労働のリスクを劇的に減らすことが可能です。
ブロックチェーンは、改ざん不可で分散化されたデータベースであり、ブロックチェーン上に仮想のIDを提供することで、前述した人々を助けることができます。つまり、仮想IDを利用して、人道組織と政府機関の両方で身元を証明することが可能になります。

寄付文化の活性化

ブロックチェーンは、非倫理的労働を強いられる人々への援助の内訳を完全に透明化することによって、寄付者の資金がどのように使用されたのか、きちんと把握することができます。寄付したお金が団体のマーケティングやプロモーション費用として使われている実情は、ご存知の通りです。
そこで、ブロックチェーンを使用すれば、必要な人に必要な金額を直接送り、どのように使われたのか事実確認できることで、人道的なサプライチェーンをより合理化して、不正を少なくすることが可能になります。
そうすれば、より多くの難民や貧困者に正しく援助することができるようになります、
これにより、慈善団体の腐敗にうんざりしていた人々も、再び寄付によって社会に貢献してくれることを促すことができます。

ブロックチェーンは何をもたらすか?

ブロックチェーンにより人道支援における問題を解決することは、冒頭で述べた通り「世界をフラット化する」ことに繋がるでしょう。つまり、途上国が倫理的かつ効率的に、世界市場で競争力を持ち、現代社会に対して発言権を持つことになります。
人道支援を手助けすることで、世界市場はより活況を呈するでしょう。
なぜなら、ブロックチェーンは、ここまで説明したように、発展途上国の人々が抱える問題を解決して、彼らを世界経済の文脈に誘う役割を果たすからです。ブロックチェーンは、インターネットと同じ、イノベーションであり、世界に大きな破壊と発展を促します。
これにより、痛みは生じるかもしれませんが、人類は大きな歩みを経験するでしょう。

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五月雨まくら

五月雨まくら

一橋大学商学部(専攻:芸術産業論)卒業。 外資系コンサルのアクセンチュアを経て独立、ライターになる。 2017年5月、仮想通貨に興味を持って以来、さまざまなメディアにコラムを寄稿。
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