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ブロックチェーンは金融より物流に使われてること知ってた?

五月雨まくらです。
ブロックチェーンの応用事例、物流(サプライチェーン)編です。
ブロックチェーンが世界的に注目されるようになり、誰もがこの技術は世界を大きく変化させると予想しました。
そして、あらゆる産業は来たるビッグウェーブに慄いていました。
しかし蓋を開けてみれば、ブロックチェーンの普及は一気に広がらず、少しずつ浸透していくようでした。
多くの人々がブロックチェーンにユースケースは存在するのかと疑っています。
しかし現状を見れば、その技術を積極的に活用しているプロジェクトをいくつも見つけることができます。
技術の応用は、まだまだ始まったばかりですが、これから機能の追加や改善が随時行われていくでしょう。

ブロックチェーンのユースケース

ブロックチェーンはフィンテック(Fintech)の文脈で語られることも多いため、ユースケースのほとんどは、ファイナンス(金融)の分野で生まれているのではないか?と考える人も多いでしょう。
しかし実は、これは正確ではなく、実際のところ物流(サプライチェーン)産業における応用事例がより多く生まれています。
その理由は何でしょうか?
一つ目の理由は、物流業のビジネスモデルがシンプルなため、スピーディーに技術を応用できるだけではなく、初期段階でテストと実装を行うことが容易だからです。
二つ目の理由は、ブロックチェーン技術の持つ利点が、物流業と相性が良いからです。
それでは具体的に物流業におけるユースケースを紹介していきます。

小売/食料 供給(Retail/Food Supply)

最初の事例は、ウォルマート(Walmart)です。
ウォルマートは、ブロックチェーンを利用して製品のルートを遡り追跡します。
最終的には、プロセスのあらゆる部分をより詳細に制御するため「IOTize」することを検討していますが、これには大きなコストが必要です。
そのため、現時点ではブロックチェーン技術を用いて、家禽を農場から食卓まで追跡することにより、コストを削減するだけではなく、食品の腐敗や病気の発生といったリスクを軽減させることができます。
ネスレ(Nestle)やユニリーバ(Unilever)などの企業は、ブロックチェーンを利用して、ウォルマート(Walmart)やクローガー(Kroger)および京東商城(JD.com)に(個別に)食品安全規制をしています。
これのおかげで彼らはすべての生産者、供給者、加工業者、卸売業者、小売業者、規制当局、に関する情報を閲覧可能になります。
カルフール(Carrefour)は、製品がどこから来ているかを追跡するためにブロックチェーンを利用しています。
消費者は倫理規程や一般安全に関する基準を満たし、例えば、フランスで買い物をしている消費者が特定の食品が調達されている場所を追跡できるようにります。
同社は年末までに、ブロックチェーン技術の対象となる商品を、蜂蜜、卵、チーズ、ミルク、オレンジ、トマト、サーモン、ハンバーガーなど、新たに加える予定です。
現在では、中部フランスのオーヴェルニュ地方における放し飼いの鶏の生産を追跡するためにブロックチェーンが使用されています。
消費者はフマートフォンを使って、パッケージのコードをスキャンすることで、鶏が生まれた地域はどこで、どのように飼育されたのか、鶏の肉がどこで処理されたのかなど、生産の各段階で情報を得ることができます。

輸送業(Shipping)

IBMとマースク(Maersk)はオランダの関税局と米国国土安全保障省と協力して自社のブロックチェーン技術を積極的にテストしています。
ブロックチェーン技術は暗号署名に基づいているため、貨物の輸送中に誰かが商品を誤って盗まれたり、改ざんされたりすることが難しくなり、輸送中に消費する時間を短縮することができます。
UPSは、サプライチェーンに関わるすべてのグループの透明性を高めるために2017年11月に「BiTA(Blockchain in Trucking Alliance)」に加わりました。
現在、UPSは税関仲買業務を改善するためにブロックチェーンを利用しています。
フェデックス(FedEx)もまた2018年2月にBiTAに登録しました。
そして、消費者のクレームの解決に役立つブロックチェーンを利用したプログラムをすでに稼働させています。
同社は、消費者の抱える問題に対する対処と取引記録や戦略計画、分析データを保存するために、ブロックチェーンにどのようなデータを保存するのかを明らかにするプログラムを設計しました。

製薬産業(Pharmaceuticals)

DHL(ディーエイチエル)はアクセンチュアと協力して、世界中の6つの地域で医薬品のブロックチェーンに基づいたtrack-and-trace(追跡)システムを確立しています。
このシステムには70億以上にもわたる独自の医薬品シリアル番号が記録され、1秒間に1,500件以上のトランザクション(取引)を処理することができます。
これにより、コストの削減、安全性と信頼性の向上、エラーデータの排除、そしてリアルタイムにサプライチェーンの透明性を向上させます。

ジュエリー産業(Jewelry)

2018年1月にブリリアント・アース(Brilliant Earth)は、エバーレッジャー(Everledger)と提携して、ブロックチェーンによりダイヤモンドやその他の宝石の出所を追跡することで、紛争との関わりが無いことを保証する旨を発表しました。
これは、サプライチェーン追跡の新たなユースケースです。
ダイヤモンド事業は、会員と顧客が宝石の由来と真正に共通の懸念を示す産業です。
それ故にエバーレッジャーの提供するサービスである、カラーと透明度を含むダイヤモンドの特徴を40件以上記録してブロックチェーンに登録するビジネス、は優れたモデルです。
エバーレッジャーは、100万以上のダイヤモンドをデジタル化しており、偽造防止システムが必要なその他の高級品の市場にも参入する予定です。

交通業(Transportation)

昨年、ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)は、ロンドン、ジュネーブ、マイアミ間のフライトに関するデータを管理するためにブロックチェーンを利用し始めました。
改ざん不可能な履歴ソースを使用して、航空会社はゲートモニター、フライトアプリおよびウェブサイトにけるフライト情報の不一致を減らすことを望んでいます。
ここでもう一度、システムの冗長性、作業量およびエラーを削減できる唯一の事実としてブロックチェーンを認識することができます。

人道支援(Humanitarian)

国際連合(United Nations)は現在、16の機関にブロックチェーンを使用しています。
WFP(World Food Program)では、難民がアイ・スキャン(eye scan)のみで食料を購入できることを初め、あらゆるモノをブロックチェーンを通じて調整できるように、支援しています。
OCHA(Office for the Coordination of Humanitarian Affairs)では、援助資金の調達、サプライチェーンの安定と監視、データ保護の改善、に生じる一連の情報をブロックチェーンを利用することで安全に管理しています。

五月雨(筆者)の考察

五月雨(筆者)が物流業にブロックチェーンが適していると考える理由は、ブロックチェーンが

  1. 透明性(transparency) 
  2. 追跡性(traceability)
  3. 真正性 (Authenticity)
  4. コスト削減
  5. 業務効率化

をもたらすからだと考えます。
今年に入ってから、大手の企業もブロックチェーン技術を利用する事例が増えてきました。
仮想通貨の値動きも大事なことですが、それらのバックボーンとなるブロックチェーン技術がどのようにビジネスに利用されるのかを理解しておくこともまた重要でしょう。

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五月雨まくら

五月雨まくら

一橋大学商学部(専攻:芸術産業論)卒業。 外資系コンサルのアクセンチュアを経て独立、ライターになる。 2017年5月、仮想通貨に興味を持って以来、さまざまなメディアにコラムを寄稿。
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