bitbank(ビットバンク)での基本的な取引に馴れたら、より自分にとってビットバンクを使い安くするためにapiを利用してみましょう。ビットバンクはホームページで公式apiをいくつも公開しています。
プログラミングのスキルを持っているトレーダーは、ビットバンクでの取引や仮想通貨の管理をしやすくするために、積極的にapiを活用して機能の拡張をしています。ビットバンクが公開しているapiにはそれぞれ異なった特徴がありますので、活用するにはその特徴を理解する必要があります。
この記事では、そのビットバンクの公式apiの特徴と使い方について解説します。
「api」とは?
Bitbank(ビットバンク)が公開しているapiの話の前に、まずはapiそのものについて説明したいと思います。
「Application Programming Interface」の略が「api」で、プログラムからアプリ操作できるインターフェースのことです。インターフェースとは「何かと何かを繋ぐもの」という意味で、コンピューター用語的にはコンピューターと周辺機器をつなぐものを指します。
apiの場合、ソフトウェア(アプリ)と、それを動かすためのプログラムを繋ぐものがapi(インターフェース)となります。apiはソフトウェアのプログラムを操作することができるので、実装させることによってソフトウェアの機能を向上させることができるのです。
「api」でできること
apiはアプリとアプリを連携させることができるインターフェースなので、上手く活用すれば複雑な処理を簡略化して行えるようになり、自分が使っているアプリの操作性を飛躍的に向上させることができるようになります。
例えば、売買などの取引の自動化や最新の取引価格の自動取得といった、プログラム処理の自動化を行うことができるようになります。
Bitbank(ビットバンク)で利用できる「api」
Bitbank(ビットバンク)のホームページでは、利用することができる公式apiを公開しています。その公式apiで使用される言語は、「node.js」「Java」「Python」「Ruby」の4種類です。
「node.js」とは?
「node.js」はJavaScript上で使うことができる言語で、このnode.jsを使えばデータを大量に早く処理したり、サーバー環境を構築したりといったプログラミングが簡単にできます。現在ではnode.js用のライブラリが沢山リリースされていますので、WEB開発・アプリ開発・サーバー開発などで幅広く活用されています。
特徴
node.jsは、プログラムが上から下へ1行ずつ順番に処理が実行されて行く同期処理ではなく、1つの処理が実行したらすぐに別の処理が実行できる非同期処理の特徴を持っています。この非同期処理という特徴のため、node.jsは大量のデータを高速で処理することができるのです。
この特徴からも分かるように、ビットバンクの取引ツールにnode.jsを実装すれば、取引の処理速度を向上させることができます。
「Java」とは?
プログラミング言語について全く詳しくない人でも、Javaという名前だけは聞いたことがある人は多いのでないでしょうか?
Javaとはコンピューターの世界で最も使われている言語といっても言い過ぎではないくらい、多くのプログラムで使用されています。なぜ、ここまでJavaが使用されているのかというと、パソコンのOSに関係なく、JavaはどのようなOS環境下でも使用できる言語だからです。
汎用性が高く、どのような環境下でも動くソフトウェアを作ることができるので、Javaは現場で広く使われているのです。
特徴
JavaがなぜOSに関係なく作動するのかと言うと、それは「Java仮想マシン」で動いているからです。このJava仮想マシンはJavaを動かすために作り出された疑似マシンのことで、Java仮想マシンさえ動けば、どのようなコンピューター上でもJavaで作られたプログラムは動作します。
このことからも分かるとおり、Javaとはコンピューター用のマルチ言語なのです。
「Python」とは?
「Python(パイソン)」は機械学習や人工知能の開発などにも使用されているコンピューター言語で、シンプルな文法が魅力となっています。
シンプルな文法でありながら人工知能開発のような先進的なプログラムを書くことができるうえ、webアプリの開発やデスクトップアプリの開発なども行えます。オールマイティにプログラムを書くことができる言語なので、最近は特に人気の高い言語として注目されています。
特徴
Pythonの特徴は、何といってもその文法のシンプルさです。通常、複雑な処理をする高度なプログラムを書く場合は、コード数が非常に多くなってしまうのですが、Pythonを使えばコード数を他の言語よりも圧倒的に少ない分量で書くことができます。そのコードの文法も単純です。
しかも、ライブラリが数万個以上という豊富さなので、本当に誰でも簡単に高度なプログラムを作成することができるのです。
「Ruby」とは?
「Ruby(ルビー)」は日本で開発されたプログラミング言語です。そのため、Javaなどのような海外製の言語よりも最新情報を入手・理解しやすく、日本語で書かれた参考書も多いため、プログラミング初心者から高い支持を集めています。
人間が書いたソースコードを機械命令に変換してプログラムが実行されるコンパイラ言語と違い、Rubyはオブジェクト指向スクリプト言語なので、ソースコードの変換などの手続きが一切必要なくプログラムが実行されます。そのため、書くコード量も少なくて済みますので、プログラムを書く効率が上がります。
特徴
RUBYは「Ruby on Rails」という独自のwebアプリケーションフレームワークを使用することができます。これを使えば数回のコマンド入力でwebベースのサイトやシステムを開発することができますので、作業能率を飛躍的に向上させることができるのです。
Bitbank(ビットバンク)のapiキーの取得方法
Bitbank(ビットバンク)が公開している公式apiを使用するには、apiキーの取得が必要です。ビットバンクのapiキーを取得するには、大前提としてビットバンクへの登録が必要ですので、まずはビットバンクのアカウントを取得しましょう。
①ビットバンクのアカウントを取得したら、ホームページにアクセスしてログインします。
②メニュー画面にある「API」をクリックすると、apiキーの発行画面になります。
③「APIキーの発行」画面には、「ラベル」の入力と「権限」の入力があります。「ラベル」には好きな名称を入力し、「権限」は自分がapiをどんな用途に使うのかに合わせて「参照」「取引」「出金」の3つのタグの中から選んでクリックします。
④そのあと、2段階認証のキー入力とSMS確認コードの入力をして「確認する」をクリックします。
⑤次に「このAPIキーを発行しますか?」という確認画面になりますので、「発行する」をクリックすればapiキーが発行されます。発行されたapiキーの確認は、メニューの「API」をクリックすれば一覧表示されます。
⑥一覧表示されたapiキーから使用したいキーを選び「確認」をクリック。次の画面で2段階認証とSMS確認のコード入力をして「確認する」をクリックすれば、シークレットキーが表示されます。
以上がapiキーとシークレットキーの取得方法です。
Bitbank(ビットバンク)の「api」を使いこなそう!
ソフトウェアのプログラム操作ができるapiは、上手く使いこなすことでBitbank(ビットバンク)の取引ツールの性能を向上させることができます。
ビットバンクは他の仮想通貨取引所に比べ、いろいろな種類の公式apiを公開していますので、カスタマイズの幅が広いです。公式apiの対応言語も4種類と選択肢も多く、自分が使いやすい言語を選んでカスタマイズすることができます。
ビットバンクを使って仮想通貨の取引をより効率よく行いたいのなら、ぜひapiを活用してみましょう。