≪PR≫
2030年までに達成すべき持続可能な開発目標を定義している「SDGs」や、大量の豚・牛・鳥などを食肉用に飼育を行う工業型畜産に疑問を呈した方々の菜食主義などから、動物性食品を利用しない「大豆ミート」が世界的にも大きな注目を集めています。
アメリカでは、完全植物肉を提供している「ビヨンドミート」が世界初のNASDAQ上場を果たし、注目のスタートアップ企業である「インポッシブルフーズ」は、植物由来の人工肉を製造・開発する事業をメインに企業評価額が4,000億円超の巨大企業に成長を遂げているのです。
この記事では、今後、日本でも大きなトレンドになる可能性のある「大豆ミート」の概要からメリットとデメリット、大豆ミートを利用したレシピなどを含めて解説します。
大豆ミートとは?
大豆ミートとは、その言葉の通り、大豆を利用してお肉のような風味と食感を再現した完全植物肉を指しています。近年は、アメリカのスタートアップ企業が中心となり、大豆ミートの風味と食感はどんどん本物の肉に近づいていると高い評価を受けているのです。
代替肉(フェイクミート)とは?
代替肉(フェイクミート)とは、牛肉、鶏肉、豚肉と異なり、植物性タンパク質などを用いて肉の食感や味を再現した商品です。
代替肉(フェイクミート)のひとつが「大豆ミート」であり、他にもエンドウ豆、そら豆、じゃがいも、小麦を使用した商品が開発されています。
また、動物から採取した細胞を体外で組織培養して得られる「培養肉」も、代替肉(フェイクミート)として注目を集めています。
健康や美容を意識する人やエシカル(倫理的)な考え方を大切にする人を中心に人気を高めている代替肉(フェイクミート)。代替肉として、大豆ミートや植物由来のプラントベースミートなどが販売されています。市販の代替肉は家庭で調理をするものや既に調[…]
大豆ミートのメリット
何気なく購入している牛肉・豚肉などを大豆ミートに変えることで以下のようなメリットを得られます。
環境に優しい
牛・豚・鳥などを飼育する際には、体を大きくする過程において多くの水を消費します。世界視点で見ていくと綺麗な水を得ることができない発展途上国を尻目に、先進国では綺麗な水が大量に牛・鳥・豚を育てるために使われる現実が横たわっているのです。
大豆ミートの場合は、生産時の水消費量が牛を育てる場合の1/8で済むことや、温室効果ガス排出量も牛と比較して1/85と環境負荷も少ない点が大きなメリットと言えるでしょう。
このようなメリットから、「SDGs」など「持続可能な社会」を目指す上でも適した「サスティナブルフード」として注目を集めています。
食料問題に貢献できる
現在、世界で生成されている穀物量は世界に住む全員が満足に食べられる量が十分に作られています。
しかし、現実は開発途上国で飢餓人口が多い理由として、「世界で生成する穀物の大部分を牛・豚・鳥を育てるためのエサとして利用される」ことが大きな要因と言われているのです。
ちなみに牛肉を1kg生成するために利用する穀物量は約11kg、豚肉を1kg生成するために利用する穀物量は7kgと言われています。大豆ミートはこのような食肉を育てるために使われる大量の穀物を、開発途上国の方に行き届かせる第一歩として貢献できるのです。
温室効果ガス削減に貢献できる
豚や牛を飼育するために、多くの温室効果ガスが排出されている現実があります。
豚肉の場合は、えさの生産や飼育、食肉処理などの過程でCO2換算で約7.8キロが排出されているのです。
また、牛の場合は、生理現象として起きる「ゲップ」や、牧草などを胃から口に戻しながら食べる「反すう」などで大量のメタンガスを排出してしまいます。
大豆ミートが広く日本社会に普及していくことで、現在の畜産形態が変化し、持続可能な社会に寄与することが可能となるのです。
ヴィーガン(完全菜食主義)の方が幅広い食事を楽しめる
環境問題や、現在の畜産形態に疑問を投げかけている方が増加しており、動物性食品を口にしない「ヴィーガン」という考え方が世界的にも広がっています。
しかし、ヴィーガンのむずかしい点は、動物性食品を食べられないことから、食事のバリエーションがどうしても制限されてしまうことにあるのです。
大豆ミートは、そのような料理のバリエーションの少なさを解決する食材としても注目を集めています。
大豆ミートのデメリット
次に、大豆ミートのデメリットを取り上げます。
添加物が多い場合がある
大豆ミートを利用したハンバーグ、唐揚げなどの商品もスーパーを探すと見つけられるようになりましたが、添加物が多い商品もあり、気になる方は多いかもしれません。
実際に大豆ミートを購入する場合には、商品に記載されている成分表を参照したり、無添加専門の店舗などで購入することがおすすめです。
値段が高め
水で戻すタイプの大豆ミートは、スーパーで購入する豚肉・牛肉・鶏肉と比較すると値段が割高になる傾向があります。
これは、日本において牛・豚・鳥を食べないという考え方がアメリカなどの代替肉先進国と比較して浸透していないことも大きな要因と言えるでしょう。
また、日本では肉を食べない代わりに魚・キノコ・豆腐・海藻などを安価に手に入れることが可能であることから、大豆ミートをメイン食材にする方々の割合が上がらない点も大きな理由です。
下ごしらえが手間に感じる
大豆ミートの場合は、肉と違い、一旦水に浸すなどの下ごしらえが発生します。
このような部分が、肉を食べる方にとっては手間と感じるかもしれません。
大豆ミートはどこで買える?
大豆ミートは、主に以下の場所で購入することが可能です。
- ・スーパー
- ・コンビニ
- ・ドラッグストア
- ・専門店
- ・通販
それぞれについて、細かく解説します。
スーパー
私たちが普段買い物に行くスーパーマーケットでも、大豆ミートを利用した商品を目にすることが増えてきました。
例えばイオングループが提供しているブランド「トップバリュ」では、「大豆から作ったミンチ」「大豆から作ったハンバーグ」などを商品として発売しています。
そのほかにも、日本ハムでは「NatuMeat(ナチュミート)」と呼ばれる大豆ミートを利用したハムのほか、大豆ミートを利用したミートボールなどを展開しているのです。
トマトソースを手がけているカゴメも「大豆のお肉のミートソース」を発売するなど、生活のなかに少しづつ浸透しています。
このほか、以下の店舗が大豆ミートを取り扱っているスーパーです。
- ・いなげや
- ・イトーヨーカドー
- ・業務スーパー
- ・コストコ
- ・コープ
- ・サミット
- ・成城石井
- ・西友
- ・マルエツ
- ・ヤオコー
- ・ライフ
健康志向の高まりとともに注目を集めている大豆ミート。近年では広く普及し、いくつもの食品メーカーが製造・販売をしていることから、私たちの周りでも手軽に購入できるようになりました。この記事では、スーパーマーケットで購入できる大豆ミート商品に[…]
コンビニ
大豆ミートの商品は、コンビニでも購入が可能です。
セブンイレブンでは、「野菜と大豆ミートのタコスミート」「大豆ミートのボロネーゼペンネ」などの商品を発売しています。
また、ファミリーマートでは大豆ミートを使用したお弁当「大豆のお肉!旨辛坦々丼」などを提供していることから、今後も多くの大豆ミートを利用した商品が発売されることが予想されているのです。
ドラックストア
- ・ウエルシア
- ・ココカラファイン
- ・スギ薬局
- ・ツルハ
- ・マツモトキヨシ
専門店
- ・カルディ
- ・東急ハンズ
- ・富澤商店
- ・ドン・キホーテ
- ・無印良品
そのほか、近所に自然派食品を扱う専門店などがあれば、大豆ミートを取り扱っている場合もあります。
通販
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどの大手通販サイトでも大豆ミートを取り扱っています。
そのほかにも「Green’s Vegetarian」などヴィーガン・ベジタリアンなどをテーマにした通販サイトなどで大豆ミートを手に入れることが可能です。
がっつりとお肉を食べたいけどヘルシーな食事を心がけたい、という方におすすめな食材が大豆ミートです。大豆を原料に使いお肉のように見立てた加工食品の大豆ミートは、お肉の代用品として人気を集めています。さらに、大豆は高タンパクなうえにビタミン[…]
楽天市場で大豆ミート商品をチェック!
大豆ミートの商品タイプ
大豆ミートのタイプは主に以下の3タイプが主流です。
- ・ブロックタイプ
- ・ミンチタイプ
- ・スライスタイプ
それぞれの商品タイプについて焦点を当てて解説します。
ブロックタイプ
ブロックタイプはその名前の通り、四角いブロックのような形をした大豆ミートを指しています。
主に肉をメインにした料理に適しており、ヤンニョムチキン・唐揚げ・酢豚などで利用するのが良いでしょう。
ミンチタイプ
ミンチタイプは、ミートソーススパゲティーなどに使われるようなそぼろ状の形態を指しています。主にキーマカレー・ハンバーグ、餃子、ガパオライスなどに適している食材です。
スライスタイプ
スライスタイプは、豚肉の細切れ肉のような形をした大豆ミートの形態を指します。
主に生姜焼き・肉巻き・ミルフィーユカツなどの料理に適したタイプです。
大豆ミートの戻し方
次に、大豆ミートの戻し方について説明します。
戻し方①水やお湯に浸す
- ソイミートを水かお湯に浸す(浸す時間は商品タイプによって変動)
- ソイミートが柔らかくなったら一定時間茹でる(乾燥タイプを水で戻すと3倍に増えるため注意)
- 茹で上がったらザルに移す
- しっかり水洗いし、しっかり絞る
- 下味を付ける
戻し方②熱湯で茹でる
- 大きめの鍋に入れた水を沸騰させる
- 沸騰させたお湯に乾燥したソイミートを入れる
- 中火で3分〜4分ほど茹でる
- ざるにあげ、流水で1分以上洗う
- 破れにくいキッチンペーパーでしっかりと水気を絞る
大豆ミートのレシピ・使い方
大豆ミートを利用したレシピと、大豆ミートの使い方について説明します。
ハンバーグ
大豆ミート(乾燥状態) ※ミンチタイプ 50g
玉ねぎ(中) 1/2個
にんにく 1片
塩 小さじ 1/2
胡椒 少々
小麦粉 大さじ2(つなぎ用)
(小麦粉は片栗粉・コーンスターチ・葛粉・米粉で代用化)
- 玉ねぎをみじん切りにしてよく炒める。にんにくはすりおろしておく
- 湯戻しした大豆ミートと全ての材料を混ぜ合わせ、最後につなぎを入れて手でこねた後、小判形に成形する
- 中火で温めておいたフライパンに油小さじ1を入れ、片面3分ほど焼く
からあげ
大豆ミート(乾燥状態) ※ブロックタイプ 90g
薄力粉 63g
片栗粉 63g
にんにく 1片すりおろし
生姜 1片すりおろし
醤油 40g
酒 30g
水 30g
ブラックペッパー 1.5g
塩 3.5g
長芋 40g
- 乾燥タイプの大豆ミートを水、またはお湯で戻す
- 調味料を全て混ぜ合わせる
- 戻しておいた大豆ミートを絞って水を切り、再度水で洗う(水で洗う作業を2〜3回行うことで、大豆の香りが抜けて味が染み込みやすくなる)
- よく絞った大豆ミートを(2)で混ぜ合わせた調味料に浸す(しっかりと味を染み込ませるため、最低1時間浸すと良い)
- 180℃の油で色づくまで揚げて、完成
そぼろ
大豆ミート(乾燥ブロックタイプ) 50g
お湯(戻す用) 適量
長ねぎ 10cm
(a)料理酒 大さじ2
(a)みりん 大さじ2
(a)醤油 大さじ2
(a)すりおろし生姜 大さじ2
- 長ねぎをみじん切りにする
- ボウルに大豆ミートを入れ、お湯を注ぎパッケージ表記に従って戻す。流水で洗い水気を切り、粗みじん切りにする
- フライパンに(1),(2),(a)を入れて混ぜ合わせ、全体に馴染んだら中火で熱する。5分程度炒め、大豆ミートに火が通ったら火から下ろす
- 器に盛り付けて完成
カレー(ドライカレー)
大豆ミート(ミンチ) 250g(戻した状態)
玉ねぎ 200g
にんじん 70g
ピーマン 50g
トマト 300g
オリーブオイル 大さじ3
にんにく 1片
カレー粉 大さじ2.5
トマトケチャップ 大さじ3
ウスターソース 大さじ3
酒 大さじ2
レモン汁 小さじ1
クミン 5振り
オールスパイス 5振り
塩・胡椒 少々
削り節粉 大さじ1/2
半熟ゆで卵 4個
- 玉ねぎ・にんじん・ピーマンは粗みじん切りにする。トマトは1cm角に切る
- フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを入れて中火にかける
- 香りがたってきたら、大豆ミート(ミンチ)を加えて全体にオイルが回ったら、粗みじん切りした野菜とトマトを加えて炒める
- 野菜が全体的にしんなりしてきたら、カレー粉・トマトケチャップ・ウスターソース・酒を加える。汁気がなくなってきたらレモン汁を加えて混ぜる
- 仕上げにクミン・オールスパイス・削り節粉を加えて、塩・胡椒で味を整える。全体を混ぜたら出来上がり
- 器にご飯を盛り付けて、ドライカレーをかけて半熟ゆで卵をトッピングする
パスタ(ボロネーゼパスタ)
乾燥 大豆ミンチ 30g
玉ねぎ 中1/2個
トマト缶 300g
★ケチャップ 大さじ2
★醤油 大さじ2
★ガーリックパウダー 小さじ1/2
オレガノ 小さじ1/2
スパゲッティ 2人分
- 大豆ミートは沸騰したお湯で茹でる(1分30秒)。戻し終わったら大豆ミートはザルに移し、手で絞り水を切る
- 玉ねぎをみじん切りにする
- フライパンにオイルをひき、玉ねぎ→大豆ミートの順に炒める。玉ねぎがしんなりなるまで炒める
- ③にトマト缶と★を加えて水気が少し残るくらいまで煮込む。最後にオレガノを加えて混ぜる
- ④に茹でたスパゲッティを加えて絡めて出来上がり
栄養が豊富でヘルシーな大豆ミートは、おいしいだけでなく環境問題にも貢献できることから人気を集める食材です。家でも簡単に作ることができ、ヘルシーなメニューからまるで肉を食べているような食べごたえのあるメニューまで幅広く活用できます。今回は[…]
大豆ミートの作り方
大豆ミートは材料を用意することで、手作りすることが可能です。
市販の大豆ミートには保存料・添加物が多い点と、購入すると金額も高価であることから自身で作成することで大きなメリットが得られます。
また、乳製品・卵なども手作りすることで排除できるため、ヴィーガンの方にとっては押さえておきたい情報です。
ゆで大豆 200g
全粒粉 大さじ2
- ゆで大豆をすり鉢でしっかりと潰して混ぜ合わせる
- 全粒粉を加えて混ぜる
- タッパーなどに入れ冷蔵庫で半日以上寝かせて完成
手作り大豆ミートは、工程も多くなく簡単に作成可能であることから、おすすめです。
大豆ミートは使い方も豊富!取り入れてみよう
この記事では、大豆ミートについて取り入れるメリット・デメリットから、大豆ミートを利用したレシピなどを取り上げて解説しました。
私たちが普段食べている豚肉・牛肉・鶏肉などを、大豆由来のお肉に変えることで環境問題などを含めて持続可能な社会を形成することに大きく寄与することが可能となります。
また、昨今ではスーパーやコンビニなどでも手軽に手に入れられるようになったことで、私たちの生活にも取り入れやすくなっている点も事実です。
まずは、週1回などから大豆ミートを取り入れる生活習慣をスタートしてみてはいかがでしょうか。
楽天市場で大豆ミート商品をチェック!