車に乗り続けると消耗するタイヤは、寿命を迎える前に交換が必要です。すり減ったタイヤで走行し続けると、重大な事故を引き起こす可能性もあります。安全に車に乗り続けるために、定期的なメンテナンスとタイヤ交換を行いましょう。
この記事では、タイヤ交換の仕方や値段の相場、タイヤ交換のネット予約ができるサービスなど、タイヤ交換について詳しく紹介します。
タイヤ交換とは?
タイヤ交換とは、車を安全に乗り続けるために欠かせないメンテナンスの1つです。
車のタイヤは走行し続けるとゴムがすり減り、どんどん劣化してしまいます。タイヤ交換せずに消耗しきったタイヤで運転を繰り返すと、スリップやタイヤの破裂など大きな事故につながる可能性があり、非常に危険です。
大きな事故を起こす前に、タイヤの溝の深さやゴムの状態を確認し、必要に応じてタイヤ交換するようにしましょう。
タイヤ交換には、大きく分けて2つの種類があります。
タイヤ交換の組み換えとは
タイヤ交換の「組み換え」は、古くなったタイヤをホイールから外して、新しいタイヤに付け替える作業です。ただタイヤをはめれば良いわけではなく、走行時に不具合を起こさないようバランス調整も必要になります。
この調整が正しく行われなければ、走行中にがたついたり、異音を発生させたり、最悪の場合はハンドル操作がうまくいかなくなり事故を起こすこともあるため、タイヤ交換の組み換えは業者に依頼する方が多いです。
タイヤ交換の着脱とは
タイヤ交換の「着脱」とは、タイヤをホイールごと外して、すでにホイールがついた新しいタイヤに付け替える作業です。スペアタイヤへの交換や冬用タイヤへの履き替えなどが、タイヤの着脱にあたります。
着脱の場合はすでにバランスも調整されたタイヤをただ履き替えるだけですので、手順を守れば自分でも行うことのできる作業ですが、業者に依頼することも可能です。
タイヤ交換が必要な時期
タイヤ交換をするタイミングや時期は、大きく分けて3つあります。
スリップサインが出たら
タイヤには、溝が1.6㎜を切ると現れるスリップサインがあります。溝の奥が盛り上がったように見えるのがスリップサインで、タイヤ交換の1つの目安になります。
タイヤの側面を見ると溝の横に「▲」のマークがついている場所があり、この「▲」をたどったところにスリップサインがありますので、確認してみてください。もしも「▲」の奥に盛り上がっている箇所がほんの少しでもあれば、すぐにタイヤ交換するようにしましょう。
製造年から5~7年ほど経っていたら
タイヤには使用期限があり、タイヤを製造しているメーカーの推奨期限は製造から5年ほどとなっているものが多いです。タイヤの寿命自体は製造から10年と言われていますが、ゴムの劣化具合にもよりますので、長くても製造年数から7年ほどを目安にタイヤ交換しましょう。
タイヤの製造年を調べる場合は、タイヤの側面にある4桁の数字を確認します。右の2桁はタイヤが作られた年数です。左の2桁は、その年の何週目に作られたかという情報が書かれています。
例えば、「1018」であれば2018年の10週目、つまり3月頃に作られたタイヤということになります。
タイヤにひび割れや亀裂を見つけたら
スリップサインや製造年数にはまだまだ余裕がある場合でも、タイヤに亀裂やひび割れを見つけたときは、早めにタイヤ交換しましょう。パンクや破裂などのリスクがあります。
タイヤ交換はどこでできる?
いざタイヤ交換しなければならなくなったとき、どこに持ち込めば良いか悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。タイヤ交換はどこでできるのか、タイヤの方法を紹介していきます。
ディーラーでのタイヤ交換
タイヤ交換をどこでしようか考えたとき、まず思いつくのは車を購入したディーラーに持ち込む方法かもしれません。
ディーラーでは、高い技術力でしっかりとタイヤ交換の作業をしてもらえます。また、メーカー純正のタイヤを使用し、タイヤ以外のメンテナンスも行ってくれるため、車を長く大切に乗りたい方にはおすすめです。
ディーラーでは、タイヤ交換を待つ間にドリンクサービスがあったり、新しい車の試乗ができたりするのも魅力です。また、車の引き取りや納車をしてくれるディーラーもあるため、忙しい方にも向いています。
ただし、他の業者に比べると工賃がやや割高になる傾向があります。
タイヤ専門店でのタイヤ交換
タイヤ専門店では、純正品以外にさまざまなメーカーのタイヤを取り扱っているため、タイヤに関する専門知識を持ったスタッフに相談しながら、交換するタイヤを選ぶことができ、タイヤ交換の作業も依頼することができます。
ただし、タイヤ専門店は店内でタイヤを購入してもらうのを前提にしているところがほとんどですので、ネットで安く購入したタイヤを持ち込んでのタイヤ交換は断られることもあります。
カー用品店でのタイヤ交換
カー用品店でもタイヤ交換はできます。タイヤ専門店と同じく、車に詳しいスタッフに相談しながらタイヤを選ぶことができ、ディーラーよりもタイヤ交換の工賃が安いのも嬉しいポイントです。
ただし、人気のカー用品店ではタイヤ交換の作業時間以外に待ち時間が発生することが多いため、事前にネット予約をするなど、待ち時間を減らす工夫をするのがおすすめです。
車の修理工場や整備工場でのタイヤ交換
車の修理工場や整備工場には資格を持った整備士がいるため、タイヤ交換を安心して任せることができます。
ただし、取り扱っているタイヤに限りがあり、在庫もあまり多くは置いていないことがあるため、整備工場などを利用する場合は持ち込みのタイヤを用意しておくか、または事前に希望のタイヤを伝えて予約を入れておくと、スムーズに作業を依頼できるでしょう。
ガソリンスタンドでのタイヤ交換
ガソリンスタンドでも、タイヤ交換は可能です。店舗数が多く、夜遅くまで開いている店舗もあるため、パンクなど急なトラブルで駆け込みやすいのはガソリンスタンドかもしれません。また、ガソリンスタンドでのタイヤ交換は工賃が安く、行きつけの店舗でスタッフとも顔見知りの場合は特に信頼して任せられるのもメリットです。
ただし、ガソリンスタンドには学生のアルバイトからベテランのスタッフまで、幅広い年代や経歴のスタッフがいますので、中にはタイヤ交換の技術がほとんどない方もいます。また、大手タイヤメーカーの高価な商品しか取り扱いがないなど、工賃は安くてもタイヤ代が高くなることがあります。
自分でタイヤ交換をする
タイヤ交換は自分で作業をすることもできます。
ただし、初めてのタイヤ交換の場合、タイヤの購入だけでなく、タイヤ交換に必要な道具も購入しなければならないため、業者に依頼するよりも費用が高くなってしまう可能性があります。
また、タイヤ交換後は、きちんとナットが締まっているかを入念にチェックしなければ、走行中に脱輪する事故が起きるリスクがあるため、自分でタイヤ交換することに不安がある場合は、無理をせずプロの業者に依頼する方が良いでしょう。
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タイヤ交換にかかる値段の相場
タイヤ交換にかかる値段は、交換するタイヤの値段や依頼する業者の工賃によって変わります。ここでは、タイヤ交換にかかる工賃に注目して相場を見ていきましょう。
ディーラーのタイヤ交換の値段相場
業者にタイヤ交換を依頼する場合、工賃が1番高くなりやすいのはディーラーです。
タイヤ1本あたり2,000円~8,000円ほどかかることもあります。また、純正品のタイヤが多いためタイヤ自体も高価なものが多いです。
ディーラーにタイヤ交換を依頼するなら、予算には余裕を持っておくことをおすすめします。
タイヤ専門店やカー用品店のタイヤ交換の値段相場
タイヤ専門店やカー用品店でタイヤ交換する場合、タイヤ1本あたり2,000円~3,000円ほどが工賃の相場です。取り扱うタイヤの種類も多いため、ディーラーと比べるとかなり安い値段でタイヤ交換ができるでしょう。
ガソリンスタンドのタイヤ交換の値段相場
ガソリンスタンドでタイヤ交換する場合は、タイヤ1本あたり1,000円~2,000円ほどで対応してもらえることが多いです。工賃だけで見れば、各業者の中でもとにかく安いのが特徴でしょう。
ただし、取り扱っているタイヤに高価なものが多いこともありますので、最終的な総額は他の専門店とあまり変わらないか、タイヤによってはガソリンスタンドの方が高くつくこともあります。
整備・修理工場のタイヤ交換の値段相場
整備工場や修理工場にタイヤ交換を依頼する場合、工賃の値段は工場によってばらつきがあります。タイヤ1本あたり2,000円~3,000円ほどと考えておきましょう。タイヤを持ち込めることが多いため、自分で安いタイヤを用意しておくと比較的安くタイヤ交換が完了するでしょう。
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タイヤ交換をネット予約するメリット
タイヤ交換を業者に依頼するときは、事前にネット予約するのがおすすめです。どうしてネット予約する方が良いのか、メリットを解説します。
待ち時間がない
タイヤ交換をネット予約する1番のメリットは、待ち時間をなくせることです。特に人気のタイヤ専門店やカー用品店でタイヤ交換をする場合、時期や曜日によっては3~4時間待ってやっと作業開始ということも少なくありません。
特に店舗が混み合う土日や祝祭日にタイヤ交換を依頼する場合、来店後すぐに作業を始めてもらえるようネット予約しておくことをおすすめします。
割引を利用できて安い
ネット予約を受け付けている修理工場や整備工場などは、ネット予約を利用した方に割引制度を用意していることがあります。4本の交換で500円引きや1,000円引き、10%オフなど業者によって割引内容は異なりますが、少しでもお得にタイヤ交換したい方はどんな割引があるのかを比較してネット予約しましょう。
タイヤ交換をネット予約する方法
タイヤ交換のネット予約は店舗や業者によって異なります。ここでは、カー用品店のオートバックスのネット予約の方法を一例として紹介します。
オートバックスは、公式サイトの予約専用ページまたは公式アプリでタイヤ交換の予約を受け付けています。公式アプリで予約する手順は以下の通りです。
- オートバックス公式アプリの「新規登録」をタップして会員登録
※すでにオートバックスの会員カードを持っている方は、カードに記載してある会員番号と登録した電話番号でもログインできます。 - 「作業予約」をタップして、希望する作業内容と日時を選ぶ
- 確定後、予約内容がメールで届くのを待ち、内容が正しければ完了
最寄りのオートバックスの店舗を選んで作業内容と日時を指定し、必要な情報を入力すれば予約ができますので、とても簡単です。
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タイヤ交換にかかる所要時間
4本のタイヤを一気に交換する場合、タイヤ交換の作業にかかる時間の目安は、30分~1時間半ほどです。どこでタイヤ交換をした場合でも、作業時間自体はそれほど変わらないことが多いでしょう。
しかし、タイヤ交換を始める前に待ち時間が必要な場合、タイヤ交換の作業よりも待ち時間の方が長かったということも珍しくありません。できるだけ早く短い時間でタイヤ交換がしたいという方は、ネットや電話で事前に予約をしておくことをおすすめします。
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タイヤ交換を自分でするときに必要な工具は?
タイヤ交換を初めて自分で行うという場合、まずは工具を揃える必要があります。タイヤ交換業者に払う工賃よりも工具の方が高くついたという方も少なくありませんので、どんな工具が必要になるかをあらかじめ把握した上で検討しましょう。
ジャッキ
自分でタイヤ交換をするときには、車体を持ち上げなければいけません。そこで使うのがジャッキです。
ジャッキには、油圧ジャッキとパンタジャッキがあります。どちらのジャッキでも問題ありませんが、効率良く作業したい方からは油圧ジャッキが人気です。
ウマ
ウマは地面とジャッキアップした車体の間に挟んで、車を支える道具でリジットラックと呼ばれることもあります。
ジャッキで車を持ち上げてそのまま作業をすると、ひょんなことでジャッキが外れて大きな事故につながることもありますので、必ずウマを使って安定させてからタイヤ交換しましょう。
輪止め
輪止めとは、タイヤが回らないように制御する工具です。車体の前方をジャッキアップする場合は後輪に、後方をジャッキアップする場合は前輪にかませましょう。
また、1ヶ所だけ持ち上げて作業する場合はジャッキアップする場所の対角線にあるタイヤに設置します。例えば左前方を上げるのであれば、右後方に輪止めを置きましょう。
レンチ
ナットを緩めたり締めたりするときに使う工具をレンチと言います。
レンチにはさまざまなタイプがありますが、タイヤ交換には両手で握って力をこめやすい十字レンチ(クロスレンチ)がおすすめです。手袋を用意してしっかりと締めましょう。
トルクレンチ
トルクレンチとは、締め上げる強さを設定するだけでナットを適切な強さで締めてくれる工具です。ナットを締めるときにトルクが弱ければナットは緩んでしまい、強すぎればボトルが折れたりナットが破損したりしてしまいます。そのため、強すぎず弱すぎず、適切な締め方が重要になるのです。
タイヤ交換に慣れている方でなければ、自分の感覚だけで締め方を判断するのは危険ですので、トルクレンチを使用して締め上げるようにしてください。
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タイヤ交換におすすめのサービス
着脱だけなら自分でもタイヤ交換はできますが、確実に安全にタイヤ交換するのであれば業者に依頼するのがベストです。ネット予約で待ち時間を削減して、タイヤ交換してもらいましょう。
ここでは、ネット予約できるおすすめのタイヤ交換サービスを紹介します。
オートバックス
オートバックスは大手カー用品店です。休日はタイヤ交換の待ち時間が発生する可能性が高い人気店ですので、公式サイトやアプリからネット予約をして待ち時間を削減し、スムーズにタイヤ交換してもらいましょう。
オートバックスにはネットショップもあるため、店舗に行く前にネットでタイヤを購入しておくことも可能です。どのタイヤを付ければ良いか分からない方は店舗でスタッフに確認しながら購入する方が良いですが、購入するタイヤをすでに決めている方はネットで購入し、配送先をタイヤ交換してもらう店舗に指定して、タイヤ交換の予約をするという方法もおすすめです。
タイヤ交換、オイル交換、車検ならTポイントも貯まるオートバックスがおすすめ!
TIREHOOD(タイヤフッド)
タイヤフッドはネットショップでタイヤを購入し、全国にある提携店でタイヤ交換してもらえるタイヤ交換サービスです。提携店はガソリンスタンドや整備工場の他にオートバックスも含まれており、最寄りの店舗を選べます。
タイヤフッドの特徴は取り扱われているタイヤの安さにあります。実店舗のないネットショップだからこそ余分な費用を抑えることができるため、タイヤフッドなら国産のタイヤでも安価で購入できることがあります。
GooPit(グーピット)
グーピットは全国各地にある自動車整備工場を検索できるネット予約サービスです。タイヤ交換してくれる業者を簡単に検索でき、ネット予約に対応した業者であれば、そのまま予約も可能です。
グーピットではクーポンを発行している整備工場も探せますので、割引制度がある整備工場を簡単に探してお得にタイヤ交換するのがおすすめです。
タイヤ交換を安心して任せられるサービスを選ぼう
タイヤ交換を依頼できる業者はたくさんありますが、どこでタイヤ交換すれば良いか悩んでしまうこともあるでしょう。そんなときは、ネット予約サービスを活用して工賃やお得な割引などを比較しながら、依頼する業者を探すのがおすすめです。
長く大切に乗りたい車だからこそ、安心して任せられる業者にタイヤ交換を依頼しましょう。