仮想通貨界で知らない人はいないという有名な投資家、Roger Ver(ロジャー・バー)氏をご存知でしょうか。
まだ仮想通貨についてよく知らないという方に、彼がなぜ「ビットコインの神」と呼ばれているのか、その理由や人物像についてご紹介します。
Roger Ver(ロジャー・バー)氏は何者なのか?
ロジャー・バー氏は1979年生まれ、アメリカのIT産業の集積地であるシリコンバレー育ちです。物心付いた時からコンピュータをはじめとする最新技術に囲まれていました。
大学中退後は事業家として活動。「MemoryDealers.com」では最高経営責任者(CEO)を務めました。
コンピュータサイエンスや科学技術、経済論などに興味を抱き学んできた彼にとって、初めてビットコインを知った時、いずれ世界でお金として利用されることを直感したと言います。
そこで、彼は仮想通貨を利用しやくするための道具を作ろうと開発に取り組み、見事それを成功させるのです。
彼は、2006年に日本に移住。実は日本を拠点に活動をしています。
その理由は「美味しい食べ物があり、人も素晴らしく住みやすい国だから」とのこと。
とてもシンプルな理由で日本を選んだというのが、彼のユニークなところかもしれません。
現在は「Bitcoin.com」のCEOとして活動しています。
Roger Ver(ロジャー・バー)氏が「ビットコインの神」と呼ばれる理由
Roger Ver(ロジャー・バー)氏は「ビットコイン・ジーザス(ビットコインの神)」と呼ばれていることで知られています。
彼は、2011年という初期の段階からビットコイン(Bitcoin/BTC)に注目し、世の中に知られる前からビットコインへ多額の投資をしています。
また、ビットコイン関連のスタートアップ企業にも複数の投資を行っており、ビットコインの普及に貢献した人物として、その功績から仮想通貨業界の“神”としてあがめられているのです。
もっとも、現在ではビットコインからハードフォークにより誕生し、仮想通貨市場に新たなインパクトを与えているビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)を支持しています。
彼の特徴としてトレンドや風潮に迎合することなく、物事をはっきりと見極め、歯に衣着せず発言をする点も神と呼ばれる理由の1つかもしれません。
ロジャー砲に注目!Roger Ver(ロジャー・バー)氏の発言まとめ
Roger Ver(ロジャー・バー)氏は度々SNS上で発言していますが、その発言が仮想通貨の価格に影響を与えることから「ロジャー砲」と呼ばれています。
最も有名なのは、2017年11月の「ビットコインキャッシュが真のビットコイン」という発言です。
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の価格が高騰した際に「ビットコインキャッシュはビットコインの派生ではない。独自の機能を兼ね備えたオリジナルのビットコインである。」というツイートをしたことで大変話題になりました。Bitcoin Cash is Bitcoin. https://t.co/SXGrEXVV3F pic.twitter.com/uH7dQqaZor
— Roger Ver (@rogerkver) October 17, 2017
Bitcoin Cash is not an offshoot of Bitcoin,
It's the original Bitcoin with the original functionality restored.https://t.co/YToA6m4XBm— Roger Ver (@rogerkver) November 19, 2017
2018年1月にも再び「ビットコインキャッシュこそビットコインだ」とツイート。Roger Ver氏は利便性や実用性の点からビットコインキャッシュを支持しているようで、幾度となくビットコインキャッシュの優位性を主張しています。
I wish BTC all the luck in the world, but it isn't the Bitcoin described in the Bitcoin white paper, and it isn't the Bitcoin that I devoted the last 7 years of my life to promoting.
Bitcoin is BCH pic.twitter.com/sWkGZbl8zX
— Roger Ver (@rogerkver) January 28, 2018
仮想通貨は国境を越える仮想通貨になることが期待されていますが、現状では否定的な国や政府も少なくありません。この風潮に対してRoger Ver氏は「お金を支払う機会がある時には仮想通貨で支払いましょう」と発言。なぜなら、誰かが支払いを行う度に仮想通貨を利用すれば、おのずと法定通貨から仮想通貨へのシフトが進むからです。
また、仮想通貨で受け取っても分からないという方には「ウォレットをセットアップしてあげ、その仕組みを教えてあげましょう。そうすることで受け取った人も利用し始め、その循環が起こっていけば、国の大半の人が利用することに繋がります。」とも発言しています。「そうなれば、政府や政治家がなんと言おうとそれはお金となるからです。」とのこと。
彼のこうした発言や最初に仮想通貨に注目したことも、最初の開発者と言われるサトシ・ナカモトのホワイトペーパーに基づいているもので、彼がビットコインの基本理論をとても大切にしていることが分かります。
ホワイトペーパーのタイトルにはキャッシュシステムであると表示されていることから、お金を使う仕組みづくりが重要なのだと彼は訴えているわけです。
そんな彼はさらに注目すべき発言を最近しています。
「ビットコインが仮想通貨のトップの地位をキープできる時間はもう長くはなく、遅からずイーサリアムが取って代わるだろう」という発言です。
普段ビットコインキャッシュを支持するRoger Ver氏ですが、イーサリアム(Ethereum/ETH)もまたビットコイン以上の可能性を持っていると示唆しています。
これは彼を“神”とあがめて投資してきた方にとっては衝撃的な発言かもしれませんが、逆に言えば仮想通貨の世界の重鎮として、基本からしっかり見てきた実践者の根拠ある発言と言えるかもしれません。
“ビットコインの神” Roger Ver(ロジャー・バー)氏の発言は今後も要チェック!
ロジャー・バー氏は仮想通貨の将来性にいち早く気づき、自ら実践しながら成長に寄与してきた人物であり、仮想通貨の世界では神と呼ばれています。
彼はブレのない発言でも知られており、仮想通貨の将来を見据えた発言も見逃せません。