クレジットカードをよく見ると、VISAやMastercard、JCBなどのマークが付いています。
これらはクレジットカードブランドのロゴマークになり、クレジットカードの発行会社とは異なる役割を持っています。
この記事ではクレジットカードのブランドとは何なのか、おすすめのブランドや違いなども合わせて紹介します。
クレジットカードの国際ブランドとは?
まず、クレジットカードの国際ブランドとはどんなものなのか紹介します。
日本で初めてクレジットカードが発行されたのは、高度経済成長期と言われており、さまざまなクレジットカードが生まれましたが、あくまで日本での利用を目的に作られたため、海外での利用はできませんでした。
海外旅行が増えると、海外でもクレジットカードが使えないことに不便さを感じる方は多かったようです。
そこで、各国際ブランドとクレジットカード発行会社が提携し、世界中で通用する決済機能をクレジットカードにセットすることで、国内外で使えるクレジットカードを発行できるようになりました。
国際ブランドの中でもVISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubは5大ブランドと呼ばれます。
最近では、利用者を急増させている銀聯とアメリカを中心としてシェアを拡大しているDiscoverを加えて、7大国際ブランドと呼ばれるようになりました。
VISA
VISAは2016年時点で、国際ブランドの取引件数が50%以上と7大ブランドの中で最も高いシェア率を誇るそうです。
知名度、シェアともにトップであるVISAは、世界中にネットワーク加盟店を持っており、最新の決算テクノロジーで世界中を繋いでいるので多くの国で利用できます。
日本でもクレジットカードを扱うさまざまな店舗で利用できるため、使えない場所はほとんどないと考えて良いでしょう。
現在も金融サービスがない人々にアクセスを提供するために、デジタル決済ネットワークを拡大しています。
Mastercard
VISAに続く世界シェアを誇るのがMastercardです。初めてクレジットカードを持つ方から海外出張に出るビジネスマンまで利用できるクレジットカードと言われています。
海外での利用はもちろんのこと、オンラインゲームやコストコなどの海外発祥のホールセールクラブなど日本で利用できる海外サービスにも利用できます。
もちろん日本でもMastercardが決済で利用できる加盟店は多いです。VISAと同様に決済サービスとして使いやすく、ヨーロッパ方面にも強いと言われています。
JCB
JCBは日本発祥の国際ブランドです。VISAやMastercardの知名度やシェア率には届きませんが、日本では多くの加盟店を持ちます。
また、後述するAmerican ExpressやDiners Club、銀聯、Discoverとの提携を行っているので、海外での利便性も向上しているようです。
また、決済サービスを伸ばす一方で、旅行の申し込みや世界各地の優遇、ショッピングや宿泊で使えるギフトカード、貯まったポイントを交換できるなど特典が複数あることから、T&Eカードの側面も持っているのが特徴になります。
American Express
American Express(アメリカン・エキスプレス)は、充実したサービスが特徴の国際ブランドです。
年会費は高めではあるものの、ゴールドカードをはじめとしたワンランク上のサービスを世界各地で利用でき、ステータスカードの代名詞にもなりました。
新規入会特典はもちろん、空港のラウンジやレストランでの高品質な優待サービスを受けられるなど、旅行やエンターテイメントに強いT&Eカードに分類されます。
現在は、紹介したJCBとも提携しているので、日本のJCBと直接加盟店契約した店であれば利用が可能になっています。
Diners Club
Diners Club(ダイナースクラブ)は、American Express同様にステータスを示すことができる国際ブランドです。
年会費は高めですが、その分豊富な特典や利用限度額がないこと、高額な海外旅行保険が付帯されていることも特徴になっています。
T&Eカードに分類されるように、旅行やグルメ、エンターテインメントなどでの充実した優待サービスが利用でき、会員限定イベントも多数開催しています。
銀聯
銀聯(ぎんれん)は、近年急速に利用者を伸ばし、成長率No.1とも言われている中国中央銀行を主導に作られたブランドです。
これまでの5大ブランドに加えて、新たに国際ブランド入りをしており、特に中国での利用なら必須とも言えます。
また、海外での利用範囲を拡大するためDiscoverとも提携しています。
決済サービスの範囲を拡大しつつも、海外旅行や加盟店での割引、ダイニングコレクションやショッピングコレクションなど、銀聯プレミアムカードで利用できる高品質なサービスが受けられます。
Discover
Discover(ディスカバー)は、アメリカ発祥の国際ブランドです。
日本ではDiscoverカードを発行しているクレジットカードはありませんが、海外で申請すれば発行ができ、先ほど紹介したようにJCBや銀聯と提携しています。
Discoverのクレジットカードではポイント還元率だけなく、高い割合のキャッシュバックを受けられます。
また、一般的なカードやビジネス向けのカードだけでなく、学生向けのカードや旅行用クレジットカードなど利用者に使いやすいクレジットカードを発行しています。
カードブランドには2種類ある
国際ブランドは、決済カードブランドとT&Eカードブランドの2種類に大別することができます。
決済カードブランド、あるいはペインメンカードブランドとも呼ばれますが、こちらは決済機能が利用できる範囲の広さと利便性を重視しています。
決済重視で特典などは控えめなために、年会費などが無料あるいはリーズナブルに設定されているのが特徴です。
それに対してT&Eカードは、トラベルアンドエンターテインメントカードのことであり、旅行やエンターテインメントでのサポートを重視しています。
年会費は高めに設定されているものの、その分特典やサービス、保険などの補償に重きを置いています。
クレジットカードのブランドと発行会社の違いとは?
クレジットカードには、先ほどまで紹介してきた国際ブランドとは別に発行会社があります。
まず、国際ブランドは世界中に決算機能を持っていることから、自社でクレジットカードを発行するだけでなく、他社の各クレジットカード発行会社に決済システムを貸すという役割を持っています。
一方で、クレジットカード発行会社は、クレジットカードを契約する会員の入会手続きや審査、管理をする「イシュア」という役割を持っています。
また、会員の利用状況に合わせてポイントや特典を付ける、海外旅行や国内旅行、ショッピングなど各種保険を用意・付帯する役割もあります。
クレジットカード発行会社が発行するカードには信販系・銀行系・流通系などがあります。
信販系は、ローンやカードなどの販売信用を主な業務とする信販会社が発行するカード、銀行系は銀行または銀行と関係を持つカード会社が発行するカードです。
また、流通系は、小売業や卸売業など流通業界に属する企業、あるいは流通業界の企業と関係のあるカード会社が発行するカードを指します。
おすすめのクレジットカードブランドはどれ?
おすすめのクレジットカードブランドは用途によって異なります。
国内外で広く利用したい方はVISA・Mastercard
国内外やインターネットで広く決済利用したいのであれば、VISAやMastercardがおすすめです。特にトップシェアであるVISAであれば、アメリカを中心として世界各地で利用することができます。
Mastercardもヨーロッパを中心として世界の主要都市での利用であれば、便利に決済利用することができるでしょう。
ただし、中国の一部店舗ではVISAやMastercardを使えないところもあります。中国との取引や利用が特に多いのであれば銀聯がおすすめです。
dカードならVISAかMastercardの2種類から選べておすすめ!
主にアメリカで利用したい方はDiscover
北アメリカや中央アメリカ、東南アジアでの利用であればDiscoverもおすすめです。
日本国内では発行できませんが、利用限度額を比較的高く設定することができるため、頻繁に海外旅行に行くという方や留学に行くという方は発行してみるのも良いでしょう。
特典やステータスを求める方にはAmerican Express・Diners Club
特に海外旅行で利用したい方、ラウンジなどを利用したい方、高いステータスを示したい方であればAmerican ExpressやDiners Clubを申請してみましょう。
年会費が高めに設定されている分、ホテルやレストランの優待サービスなどが充実しており、富裕層向けのカードとして知られています。
もちろん国内での提携店舗も多いため、決済利用に困ることもないでしょう。
特典が豊富なアメリカン・エキスプレス・カードもおすすめ!
主に国内で利用する方にはJCB
日本国内での利用が多いのであれば、JCBを利用するのもおすすめです。
日本発の国際ブランドであるため国内での加盟店数が多く、特典なども国内のものが充実しています。
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自分に合ったブランドのクレジットカードを手に入れよう
クレジットカードのブランドはそれぞれ特徴があり、利用のしやすさや特典もさまざまです。
そのため、クレジットカードを選ぶ際には、それぞれの特典と自分の利用の仕方を照らし合わせて、使いやすいものを選ぶ必要があります。
クレジットカードの発行会社だけでなく、提携しているブランドについてもよく調べ、自分に合ったクレジットカードを手に入れましょう。
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