Square(スクエア)とは?決済端末の導入方法から手数料や使い方まで徹底解説!
  • 更新:2021.03.16
  • 投稿:11:03 AM

Square(スクエア)とは?決済端末の導入方法から手数料や使い方まで徹底解説!

キャッシュレス決済に対応できるレジに乗り換えたいが、現金とキャッシュレス決済両方に対応できるPOSレジが見つからない…
確かに、POSレジによってはキャッシュレス決済のみで現金に対応していないことがあります。
しかし、Squareならその心配はありません。クレジットカード決済はもちろん、現金やギフト券での決済にも対応しています。
今回はSquareとはどういった決済サービスなのか徹底的に解説します。

Square(スクエア)とは

Squareはスマホ・タブレットとSquare Readerさえあれば、簡単にカード決済ができるサービスです。
特徴として、最短即日からSquareを導入することができるので、どこよりも早く簡単にキャッシュレス決済を導入することができます。
そして入金も最短翌日に可能で、スピーディーにお金の管理をすることができます。
また、POSレジや請求書機能も搭載しているため、これ1台で現場のあらゆるニーズに対応することができます。

最新のSquare Readerは最近日本でも浸透しつつあるタッチ決済にも対応しており、近日電子マネー決済にも対応予定です。
導入事例として、飲食・小売店を中心に全国で使われており、美容・サロン系の業種でも利用するお店が広がっています。
Squareは持ち運びも可能で、複数の端末を1つのアカウントで使えるので屋内・屋外イベントでも活用されています。

Squareとは、Square, Inc.というアメリカカリフォルニア州サンフランシスコに本社を持つ企業が提供している決済サービスで、簡単でクレジットカード決済を導入できるのが特徴です。
Squareには大きく分けて4つの製品・サービスが提供されており、必要に応じて使い分けられます。

・カードの読み取りに使うSquare Reader
・POSレジとして使いやすくするSquare Stand
・簡単に請求書を発行できるSquare請求書
・簡単にオンライン決済ページを作成できるSquareブラウザ決済

実店舗を持つ事業者ならSquare Readerというようにそれぞれ特徴が異なるので、一つ一つ紹介していきます。

Square(スクエア)Reader

クレジットカード決済するならぜひ導入したいSquare専用端末です。
理論上は必須ではありませんが、まともに実用するのであれば必要不可欠なクレジットカード決済専用端末です。

対応クレジットカード

VISA
Mastercard
JCB
アメリカンエキスプレス
DISCOVER
ダイナースクラブ

Squareに加盟店申請するだけでこれら6つのブランドに一括で申請することができ、簡単に複数ブランドのクレジットカードに対応できます。
本来であればクレジットカード決済事業者に対して個別に申し込む必要があるため、その手間を考えるとSquareを利用しない理由は見当たらないでしょう。
現状使える電子マネーはありませんが、今後Suicaや楽天Edyといった主要な電子マネーに対応する予定があるとのことなので、電子マネー対応についても続報を待ちましょう。
また、Square ReaderはBluetooth(無線)で動作するため固定の会計レジを持つことが出来ない引越し業やタクシーなどの交通業でも利用可能です。
もしクレジットカード決済に対応できれば、現金が足りなくて支払いができないトラブルを一定数減らせるほか、ポイント還元など消費者にもメリットがあります。
ちなみですが、Square Readerの利用にはSquareアプリをインストールできるスマートフォンが必要です。
スマートフォン自体はiOS・Androidどちらでも構いませんが必ず用意するようにしてください。

Square(スクエア)Stand

Square StandはSquareを使った固定会計レジを運用するのに便利な専用スタンドです。
Square Standの利用にあたってiPadが必要になりますが、ほかの固定型会計レジと比べると非常に低コストで導入することが出来るため、かなりオススメです。
初期費用が安い上に、月額維持費もかからないため毎月の経費を減らせるメリットも存在します。
ただしSquare StandだけではただのiPadスタンドであり、実用するにはiPadとSquare Readerが必要なので気をつけましょう。

Square(スクエア)請求書

サービス業など請求金額が確定していない場合や後払いに対応する際に便利な請求書作成サービスです。
請求書作成できるだけでなく、以下の機能などが提供されています。

・見積書の作成
・支払期限など細かく設定した請求書の作成
・請求書を使ってクレジットカード決済

Square請求書ならではの特徴というと、請求書そのものが決済ツールになることでしょう。
請求書をメールなどで請求先に送り、送られた側は請求書から直接クレジットカード決済ができるため、お互いにペーパーレスかつ簡潔に支払いのやり取りを行えます。

Square(スクエア)ブラウザ決済

リモートでの請求など、対面決済を行わない場面で活躍するのがブラウザ決済です。
スマホ・パソコンどちらからでもブラウザ決済用ページを作成することができ、メールやソーシャルツールなどを使って対面せずに請求を行えます。
また、保存済みの顧客のクレジットカード情報を使ってSquareアプリで直接決済することも出来るため、リモートでの決済がかなり捗ることになるでしょう。

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Square(スクエア)端末は0円から!導入にかかる費用は?

クレジットカード決済に必要なSquare Readerは7980円で販売されています。ですが、政府が実施している「キャッシュレス消費者還元事業」の加盟店登録をすることでSquare Readerを1台無料で手に入れられます。
会計レジが1つしかない小規模店舗なら初期費用完全無料で導入できるため、かなりお得でしょう。
導入した結果、継続利用を見送る場合でも違約金などは発生せず、月額維持費もかかりません。
そして、仮に大規模店舗で100台Squareリーダーを導入するとしても初期費用は100万円未満であるため、導入にかかる費用もすぐにペイできます。
また、Square Readerなど端末を必要としないSquare請求書やSquareブラウザ決済なら消費者還元事業の加盟店登録の有無に関わらず初期費用がかかりません。

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Square(スクエア)の決済手数料

Squareはカードごとではなく、決済手段ごとに決済手数料が設定されています。

決済の種類 決済手数料
VISA
Mastercard
American Express
Discover
Diners Club
JCB
3.25%
手入力、ブラウザ決済(Visa、Mastercard、American Expressのみ) 3.75%
eコマースAPI(Visa、Mastercard、American Expressのみ) 3.0%

JCB系のクレジットカードについては、キャッシュレス・消費者還元事業終了後の2020年6月末以降は手数料がすべて3.95%となるので注意しましょう。

Square(スクエア)の導入方法は?

Squareは非常に簡単に導入できます。
ただし、簡単に導入できると言っても審査がまったくないというわけではありません。審査の際に必要な情報や資料がありますので、申込みの際は必ず確認しておきましょう。

Square(スクエア)導入の流れ

  1. Squareアカウントの作成
  2. この時点で加盟店審査を行います。消費者還元事業の加盟店登録を済ませている場合はクーポンコードの入力を忘れないようにしましょう

  3. カード明細に表示される店舗名とレシート情報を設定する
  4. Square POSレジアプリをインストールして、審査通過に備える

Squareの導入は、ほかの決済サービスと比べて非常にシンプルです。
実店舗でSquareを利用する場合は、SquareアプリやSquare Readerの準備、必要に応じてアルバイト用教育資料を用意するといいでしょう。

Square(スクエア)導入の申し込みに必要なもの

Square導入の際にはクレジットカード審査を通すためにいくつか情報を提供する必要があります。
必要な情報は個人事業主か法人かによって異なるので必ず確認しておいてください。

個人事業主の場合

名前
生年月日
電話番号
住所
銀行口座
業種・事業内容

法人または団体の場合

銀行口座
業種・事業内容
法人または店舗名
法人または店舗の住所
法人または店舗の電話番号
代表者
法人番号

どれだけ審査が早くても審査で必要な情報に不備があると審査が通らず、無駄に時間がかかってしまうので気をつけてください。

キャッシュレス・ 消費者還元事業の加盟店になると決済手数料がお得に!

Squareでは決済手数料が3.25~3.75%かかるようになっています。
ですが、今現在政府が実施しているキャッシュレス消費者還元事業加盟店に加入することで、実質手数料を2.16%にまで抑えられるようになります。
消費者還元事業の加盟店には小規模な個人店を含む中小事業者なら誰でも加入できるものですので、Squareを利用する場合は必ず加入するようにしましょう。
また、Square Reader 1台無料提供の条件にもなっているので、今すぐにでもクレジットカード決済を導入したいということでもない限り、消費者還元事業加盟店登録を完了してからSquareに申し込みましょう。

Square(スクエア)の使い方

ここまでSquareの特徴やどういう方法について紹介しました。
ここからは実際にSquareを使って請求書作成や決済する方法を紹介します。

Square(スクエア)Readerでクレジットカード決済

  1. Squareアプリの金額入力画面で決済する金額を入力。商品を登録している場合は商品を選択
  2. [お会計]をタップ
  3. Square Readerの緑色のランプが一つ点灯したらSquare Readerにクレジットカードを挿入
  4. 挿入の際はカチッと音がなるまで奥に差し込んでください

  5. 承認完了後、お客様にSquareアプリにカードサインをしてもらう
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Square(スクエア)Readerで現金決済

  1. Squareアプリの金額入力画面にて決済する金額を入力するか商品を選択
  2. [お会計]をタップ
  3. 現金欄からお客様からのお預かり金額を選択
  4. 選択できる金額のいずれにも当てはまらない場合は[カスタム]を選択し、預かった金額を入力して[お預かり]をタップ

  5. 最後にお釣りやレシートなどを渡して会計完了

現金決済分は売上金額にカウントされますが、入金金額からは除外されるため売上金額と入金金額に差異が生じます。
差異が生じたから入金額が足りていないとは限らないので注意してください。

Square(スクエア)請求書で見積もり~支払い

  1. Squareデータにログイン
  2. [請求書]をクリックして[請求書を作成]を選択
  3. 請求先の顧客名と請求書送付先メールアドレスを入力
  4. 管理機能を使っている場合は顧客リストから選択できる

  5. 必要に応じて請求書件名と請求書 ID を編集
  6. 請求先顧客へのメッセージを設定
  7. 請求書をメールで送信するかリンクを手動で共有するか選択
  8. 請求書の送信頻度を設定
  9. 請求書を定期送信する場合は支払期限の設定が可能

  10. 必要に応じて割引(ディスカウント)を適用
  11. 最後に[送信]または[送信を設定]をクリックしてSquare請求書を発行

請求書に間違いがないか確認したい場合は、右上にあるプレビューボタンで確認できるので活用してください。

Square(スクエア)ブラウザ決済でオンライン決済

  1. Squareデータにログイン
  2. [ブラウザ決済] → [支払いの受付]へと進む
  3. 1回限りの支払い(継続課金なし)の場合は[クイックチャージ]を選択
  4. 必要に応じて売り上げのメモを追加
  5. [支払い方法]に[カード情報の直接入力]を選択
  6. [お会計]をクリック

基本的にはこのやり方でブラウザ決済が行えます。

Square(スクエア)の評判・口コミは?導入事例をチェック!

Squareはすでに日本全国で展開されている決済サービスであるため、すでに導入している店舗も数多くあります。
最後に実際にSquareを導入している店舗の評判や導入事例について調査しましたので参考にしてみてください。

飲食

Square導入事例

サラド
MIKKELLER TOKYO
味坊グループ
Sky Resnaurant 634
ロックヒルズ

居酒屋など1回あたりの決済額が大きいお店では、クレジットカードで決済する人が増えてきています。その需要に応えられるようにSquareを導入してみると、決済手数料のことを考慮しても売上が増加した店舗が多かったようです。
特にアルコール関係を嗜むお店での効果が大きかったようですので、居酒屋との相性は抜群でしょう。
また、Squareは三井住友銀行からみずほ銀行を入金用口座に指定することで売上が翌営業日に振り込まれます。
毎日仕入れを行う飲食店にとって高速な入金サイクルは非常にメリットが大きいのも利用されている理由の一つでしょう。

エステ・ヘアサロン

Square導入事例

ひとり整体院
ヒバリ舎
hairdesignM.art

Squareがあればお客様に合わせて細かく料金を変更できるため、基本料金+オプションなどを用意しているエステ・ヘアサロンなどのサービス業界ではSquareが使いやすいでしょう。
別途レシートプリンターを購入することで紙のレシートを発行できるということが、導入の決め手になった店舗もあるようでした。
また、月額料金が発生する場合でもSquareなら継続課金に対応できるため、支払い関係の事務コストを削減できるのも大きな魅力の一つのようです。

引っ越し・交通

Square導入事例

日本交通

Squareは、Square Readerのバッテリー管理にさえ気をつければ、どこでもクレジットカード決済を行えます。
引越し先の玄関でクレジットカード決済をすることもできますし、必要に応じて後払いの請求書を発行することも可能です。
そういった交通・引っ越し業界にとってのメリットがたくさんあることから、実際に導入しているお店も少なくありません。
特に大きな企業でいうと、乗務員が自発的に導入したことをきっかけに日本交通が全国的に取り入れています。
会社として乗務員の導入実績を見た結果、導入することを決めたことは確実なので、決済手数料のことを考慮しても導入するメリットがあったということなのでしょう。

Square(スクエア)導入でキャッシュレス決済を始めよう

最近は現金を持ち歩かない人が増えてきています。現金であれば一度盗まれてしまうと取り戻すことは非常に困難ですが、クレジットカードであれば保証が効いて取り戻しやすいメリットがあります。
また、万が一盗難にあったとしてもすぐに停止してクレジットカードを何の機能も持たないICカードに買えることも出来るので、消費者からすると非常に安全で便利な決済手段です。
そんな需要の変化に対応していかなければならないのがお店側ですので、キャッシュレス決済を導入しようかどうか悩んでいる方はSquareで始めてみてはどうでしょうか。

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