ソフトバンク、ラテンアメリカ市場特化の50億ドルのテクノロジーファンド設立

ソフトバンクグループがラテンアメリカ市場に特化したテクノロジーファンドの設立を発表しました。

Eコマース、金融、ヘルスケアなどに投資へ


以下、プレスリリースより引用。

ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)は、急速に成長するラテンアメリカ市場に特化した最大のテクノロジーファンドであるソフトバンク・イノベーション・ファンド(仮称、以下「本ファンド」)の設立についてお知らせします。また、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ローカル・ハブ(仮称)を設立することも決定しました。この新しいオペレーティンググループは、ソフトバンクポートフォリオ企業のラテンアメリカへの進出を助け、事業展開地域の拡大をサポートします。

マルセロ・クラウレは新たなファンドの投資、運営の全体統括の責務を担うSoftBank Latin AmericaのCEOに就任します。また、クラウレは、現任のSBG取締役副社長 COO、SoftBank Group InternationalのCEO、Sprint CorporationのExecutive Chairmanを継続して務めます。

SBGは初期のコミットメント額として、本ファンドへ20億米ドルを拠出し、ジェネラル・パートナー(GP)となる予定です。なお、本ファンドの本拠地は未定です。

SBG代表取締役会長 兼 社長の孫 正義は次のように述べています。
「ラテンアメリカは、世界で最も重要な経済地域の一つとなろうとしているところで、われわれはこの先数十年の非常に大きな成長を見込んでいます。ソフトバンクはラテンアメリカ全域の起業家たちに投資し、そのテクノロジーを数々の新興経済国が直面する課題に取り組み、多くのラテンアメリカの人々の生活向上を目指します。SBGのCOOであるマルセロ・クラウレが、彼のSBGでの責務に加えてこの構想を先導することをうれしく思います」

マルセロ・クラウレは次のように述べています。
「ラテンアメリカで育った私は、人々がもたらす創造性と情熱を直に見てきました。数多くの革新と創造がこの地域で起きており、ビジネス機運はかつてないほど高まっています。ソフトバンク・イノベーション・ファンドは、産業を再定義し、多くの人々に新たな経済機会を創出しようとしているラテンアメリカ企業へ投資していきます」

SoftBank Investment Advisers(ソフトバンク・ビジョン・ファンド、以下「SVF」)CEOのラジーブ・ミスラは次のように述べています。
「ラテンアメリカはソフトバンクグループに重要な機会をもたらし、SVFはソフトバンク・イノベーション・ファンドと共同で投資活動を行うことができるでしょう。マルセロと彼が率いるチームが誇る比類なき専門性により、ラテンアメリカ企業がソフトバンクグループのエコシステムを活用した事業拡大を可能にして、グローバル市場のリーダーへと成長するよう導くことができるでしょう」

本ファンドはアルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビアそしてメキシコを含むラテンアメリカ全域で投資活動を行います。本ファンドの投資対象となる産業領域は、Eコマース、デジタルファイナンスサービス、ヘルスケア、運輸業、保険業などにとりわけ焦点を当てています。

ラテンアメリカ市場の特異性と急速な経済発展は、世界の10%を占める人口と世界全体の8%(インドの2倍、中国の2分の1)に相当する国内総生産(GDP)に伴うもので、大規模で急速なテクノロジー導入と革新的なイノベーションに向けた成長機会を創出します。具体的には以下の事例などが挙げられます。

・中流階級の急激な増加:2000年以来、ラテンアメリカの5,000万人以上が中流階級となり、可処分所得が増えています。

・インターネットとスマートフォンの普及:インターネットとスマートフォンの急激な普及により、日常生活がデジタル化しています。ラテンアメリカのインターネット利用者は3億7500万人、スマートフォン利用者は2億5000万人で、米国の利用者を上回っています。

・消費者行動:Eコマースの売上高が、2015年の298億米ドルから、2018年には540億米ドルに増加するなど、消費者行動がオンラインショッピングに大きくシフトしています。

・金融サービスのデジタル化:銀行業務はオンラインが主流となりつつある一方、ラテンアメリカの人口のおよそ7割、4億人が銀行口座を開設していません。

・交通インフラ:ラテンアメリカは、公共交通機関が未整備です。1992年から2010年までの間、交通インフラへの投資は、国内総生産(GDP)の0.5%にとどまり、世界平均の1.6%を下回っています。

・都市の過密化:ラテンアメリカは急速に都市化が進んでおり、人口の79%が都市部に居住しています。これに対して、中国は48%、インドは29%が都市部に居住しています。

・ヘルスケアソリューション:公共医療サービスは細分化されており、今後、非感染性疾患の発生率が上昇すると予測されています。2012年から2030年にかけて、がんの年間症例数は66%、糖尿病の患者数は60%増加すると予測されています。

上記すべての要素が、新興のテクノロジー企業や起業家にとって魅力的なマーケットの創出に寄与し、今後の発展をサポートする長期的資本提供が必要とされています。

ガブうまハムカツ

ガブうまハムカツ

BITDAYSのニュースを担当。国内や海外の経済・金融ニュースを執筆しています。支払いはキャッシュレス派でLINE Payを主に利用。ポイ活もちまちま始めてみました。