米IBM、塩粒サイズのコンピューターにブロックチェーン活用

IBMは19日、アメリカのネバダ州ラスベガスで開催中の「Think 2018」にて、世界最小となる塩粒サイズのコンピュータを発表しました。IBMの調査研究責任者であるArvind Krishna(アルビンド・クリシュナ)氏は、これにブロックチェーン技術が導入されるという見解を示しています。

ブロックチェーン活用で商品を追跡

今回発表された極小コンピュータは、サイズが1平方mm。不正防止システムにおける、いわゆる「crypto-anchors(暗号化アンカー)」として機能することになります。その製造コストはわずか10セント(約11円)であり、「塩粒ほどの大きさに数十万個のトランジスタとストレージ、電源、通信機能が詰め込まれている」とのこと。
処理能力は、1990年代初頭の大きなサイズのナノチップと変わりません。極小サイズでありながら、「モニタリング、分析、通信、そしてデータに従って作用する」ためのデータ処理が可能だといいます。

Arvind Krishna氏は「今後5年以内には、インクドットや塩粒より小さなコンピューターとして、暗号化アンカーが日用品やデバイスに埋め込まれるようになるだろう。暗号化アンカーは、ブロックチェーンの分散型台帳技術と並行して使用され、生産場所から顧客の手に届くまでの間のプロセスを保証するために使われる。」と述べました。

今年1月、IBMと物流大手のMaersk(マースク)は、1年に渡って準備してきたとされるブロックチェーンを活用したサプライチェーンの運用を開始しました。

また、同社はブロックチェーン関連のスタートアップに特化したファンドに投資していることも明らかにしています。

IBMは、世界のサプライチェーンにおける偽造品の流通を監視するという目的で、この世界最小コンピュータがブロックチェーンネットワークにおいて重要な役割を担うことになると予測しています。
今回の発表は、IBMがここ数年で進めてきたブロックチェーンの実験が新たな段階に入ったことを示すと言えるでしょう。

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BITDAYS編集部

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