ファンド投資型クラウドファンディングとは?仕組みやおすすめサイトを紹介

クラウドファンディングは資金調達の方法として広く知られています。

クラウド=群衆、ファンディング=資金調達という意の通り、インターネットで不特定多数から資金を集める仕組みです。
現在は寄付型、購入型などさまざまな種類が存在しますが、金融商品を取り扱うものの場合は十分な理解が必要です。

投資前には仕組みだけでなくリスクも含めて把握した上で、しっかり検討する必要があるでしょう。
ここではファンド投資型クラウドファンディングの仕組みを解説し、おすすめサイトの紹介をします。

クラウドファンディングとは?
仕組みやメリット、おすすめサイトについて解説

ファンド投資型クラウドファンディングとは

ファンド投資型クラウドファンディングでは特定の事業に対して投資し、相応の分配金や特典を受け取ります。
特典というのはその事業で提供されるものやサービスなどで、金銭的なリターンを得る以外に社会貢献的な要素も持つのが特徴です。

例えば日本酒やコーヒーなどのファンディングであれば、仕上がった日本酒やコーヒーを受け取ることができるでしょう。
サイトを運営している事業者は比較的少なめではありますが、多様なジャンルの案件があるため根強い人気があります。

また、ファンド投資型クラウドファンディングと寄付型クラウドファンディングを併せたような商品もあります。
こちらは見返りのないクラウドファンディングの代表格で、災害の被災地支援でもよく知られています。
他にも歴史的建造物を保存するための資金集めや環境問題、世界の貧困問題への取り組みなど多岐にわたりますが、そうした募金活動も同時に行っているサイトが多数あります。

こちらは当然寄付ですので、出したお金にリターンや見返りはありません
実際には金銭的な見返りが原則ないクラウドファンディングがもともとの活動の形なので、歴史あるクラウドファンディング本来の姿でもあります。
ただ、プロジェクトとして同時掲載されていることもありますので、投資目的と誤らないようにしましょう。

ファンド投資型クラウドファンディングのメリット

ファンド投資型クラウドファンディングは、融資型クラウドファンディングと比較されることが多いファンディングです。
その違いは先にも触れたように、金銭的なリターン以外にも商品や製品のリターンがあるため、社会貢献になる点が挙げられます。
ただ一番のメリットは、成功すれば大きな利益を得られる仕組みになっていることでしょう。

ファンド=事業投資ですから、投資した事業が事前に定めたスキームに従って売上等の成果を出せば、大きな金銭的リターンを受け取ることができます。
国内外のビジネスへ投資して売上に応じた金銭的なリターンを得ることができますが、目標金利が事前に決まっているわけではありません。
あくまでも企業の売上に応じた配当になりますので、ハイリスクハイリターンともいわれています。

投資する以上何らかの見返りを求めるのは当然ですが、超低金利時代にクラウドファンディングの利回りを稼ぐことができる投資商品は他になかなかありません。

ファンド型の場合、商品やサービスも見返りとして受け取ることができるため、気分的には株主優待のような魅力を実感することもできるでしょう。
ただし、利回りが高く見返りが前提となっているクラウドファンディングでは、いずれも元本保証はありません。

原則として、事業がうまく行った場合にのみ期待を上回る利回りがあり、そうでない場合は元本割れを起こす可能性があります。
投資である限りリスクはゼロにできませんが、納得した上で支援する必要があるでしょう。

また、出資した場合、投資案件が終了して満期になるまでは分配はありません
また、株や投資信託のような流動性が高い金融商品ではないので、その点もあらかじめ認識しておく必要があるでしょう。

ファンド投資型クラウドファンディングの仕組み

融資型クラウドファンディングの利回りは「元本+利息」で計算されますが、ファンド投資型クラウドファンディングは「売上に基づく分配金」で計算されます。

投資した事業が計画通り売上を達成できれば想定した分配金が受け取れますが、目標未達になれば元本割れになる可能性があります。
逆に、成績が想定以上に良かった場合、大きなリターンを得ることができるのが融資型にはない魅力です。

またこの形態から、欧米に多い「エンジェル投資」としても知られているのが特徴でしょう。

ファンド投資型はソーシャルレンディングと購入型の中間タイプ

利益を追求すればリスクは高いものの、純粋にその事業を応援し、共に成果を分かち合うスタイルとなります。
ファンド投資型クラウドファンディングは、ソーシャルレンディングと購入型クラウドファンディングの中間タイプともいわれます。

ソーシャルレンディングは融資型、金銭の見返りはなく、出資した事業で開発した新商品やサービスなどを受け取るのが購入型です。
前者の見返りは金銭で、後者の見返りは品物やサービスですので、ファンド投資型クラウドファンディングはちょうど中間のような存在となります。

特に新事業やブランドの立ち上げなどに対して出資を募ることが多いため、投資者から集めた資金で立ち上げた新事業やブランド商品が、見返りとして投資家にも届けられる仕組みになっています。
ただし購入のみが目的の購入型とは違い、事業そのものにも投資するのがファンド型の仕組みです。
そのため事業において利益が出た場合には、金銭でも分配があるのが特徴です。

クラウドファンディングに投資したいけれど、どの形が自分に合うのか分かり難くなっているのは事実でしょう。
シンプルにいえば、投資による金銭リターンのみが目的なら、ソーシャルレンディングを選択するべきです。
なぜなら見返り重視でクラウドファンディングを選ぶ場合、ファンド投資型は不向きな仕組みとなっているためです。
もしそこに新規事業や取り組みそのものを支援したいという意志があるなら、ファンド投資型クラウドファンディングのほうが満足度が高いでしょう。

新規事業が成功しなかった場合、投資金を下回ってしまうことも起こり得ますのでエンジェル投資に近い仕組みとイメージするとよいでしょう。
欧米に多いエンジェル投資は、主に富裕層がベンチャー企業や起業家などに出資する形式です。

エンジェル投資家の多くは事業を支援し、有望な若者を支えるために出資をします。
単なる投資ではなく、自分が賛同できるものを応援したい、事業に期待値も込めたいと考えるなら、ファンド投資型クラウドファンディングはベストです。

資金を調達する方法

申し込む際には、運営サイトからメールで問い合わせが必要です。
ファンド投資型クラウドファンディングの運営者は第二種金融商品取引業の登録が必要となり、投資者は匿名組合契約などの出資契約を、事業者を通して行います。

また、案件ごとに資金需要者の情報が詳細に分かるのが大きな特徴でしょう。
所在地や代表者名はもちろんのこと、詳細な事業内容などを開示して、投資の判断材料を多く用意するのが特徴です。

支援者へのリターン

事業に対する投資なので、事業の売上高に応じて分配金がリターンされます。
決算日が定められているため、支援者は1年に1回、事業成果に応じた分配金を受け取ることになります。
結果が出れば期待通りかそれ以上の分配金を受け取れますが、思わしくない場合は元本割れになることもあるためハイリスクハイリターンと言われます。
事業で生産された成果物やサービスがリターンされることも多いです。

ファンド投資型クラウドファンディングのおすすめサイト

それではファンド投資型クラウドファンディングのおすすめサイトをご紹介しましょう。

セキュリテク

特徴

1口数万円という少額から出資が可能なプラットフォームです。
地域が抱える環境や貧困などの社会的課題を、出資を通じて解決することを目的としていて、経済的価値と社会的価値を同時に追求しています。

2000年に音楽ファンドからスタートした老舗ですが、2007年に純米酒ファンドなども開始し、出資金額の半分が寄付、半分が投資になる被災地応援ファンドなどさまざまな種類を掲載しています。

finan=sense(ファイナンセンス)

特徴

ファイナンセンスはFinance(金融)とSense(感性)の造語で、佐藤オオキ氏が代表を務めるnendoとミュージックセキュリティーズが2016年に始めたサービスです。
nendoが商品のデザインやブランディングを行い、ミュージックセキュリティーズを通じて資金調達を行うスタイルです。

開花 KAIKA

特徴

山口県を中心に広島県や福岡県で若者や女性による地域活性化を目指し、ビジネスを創出すべく銀行と山口県内企業が2015年に開始しました。
運営は山口ソーシャルファイナンス株式会社で、新商品開発や新店舗展開への投資を募集しています。
主に中国地方や九州など西日本の案件を中心に掲載し、山口銀行・北九州銀行・もみじ銀行の口座があると振込手数料や出金手数料が無料になります。

全国でも珍しい地域密着型クラウドファンディングサイトです。

Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)

特徴

ソニー銀行株式会社が2017年8月にリリースしたクラウドファンディングサービスです。
資産運用と共感・応援がコンセプトで、企業審査やファンドの募集などあらゆる管理サービスを一括して提供しています。

社会貢献しながらハイリターンも狙うクラウドファンディング

ファンド投資型クラウドファンディングは、企業が新規事業を立ち上げる際などに資金調達のため募集するケースが少なくありません。

企業は不特定多数の支援者を得て事業を行い、成果を一緒に分かち合う形式となります。
金銭のリターンだけでなく、事業で作られた新商品やサービスなども届けられる楽しみもあるでしょう。

ただ投資家なら、自分が見込んだ事業が成功し、ハイリターンを得ることに大きな喜びを感じるはずです。
もちろん支援する意志が必要ですし社会貢献を行う側面も大事ですが、同時に大きな見返りを狙えるのもメリットといえるでしょう。

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