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【BITDAYS突撃インタビュー】国内最大のウォレットサービス、Gincoに潜入取材を敢行!

日本発の仮想通貨ウォレット『Ginco(ギンコ)』。2018年4月の正式リリース以後、使いやすいインターフェースやセキュリティ性の高さが話題となり、今もなお高い注目を集め続けています。
BITDAYSでは今回、Gincoを開発する株式会社Gincoに突撃取材を試みました。Ginco開発に込めた想いや、現在取り組んでいること、さらには将来のビジョンまでを、余すところなく掘り下げます。

株式会社Gincoはどんな会社?

広報の藤本さん、マーケティングの萬代さん、よろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

まず、株式会社Gincoのことについてお聞かせください。

制作チームにはどのくらいの人数がいらっしゃるんですか?

社員は15名ほどです。

そのほかに外部などで協力してくれている方も合わせると、20名前後ですね。

社員の中で開発に関わっているのが半分ほどで、残りの半分は私たちのように広報やマーケティングなどをおこなっています。

そうなんですね。

みなさんはどのような業界からアプリの制作という分野に来られたのでしょう?

大手IT企業出身の社員が多いですが、ブロックチェーンの開発やリサーチの部分で、個人でブロックチェーンに親しんできた面々が揃っています。

社内の雰囲気はどのような感じですか?

メンバーの年代が近いこともあって和気あいあいとしています。ほとんどのメンバーが20代なんですよ。

ブロックチェーンは業界全体が新しい分野ですし、若いメンバーが多いことで、勢いや柔軟性には富んでいるように思います。

一方で、「自分たちがお客様の資産に関わるサービスを提供している」という意識を徹底しているからか、外部の方には「若い会社なのにしっかりしている」と言ってもらうことが多いです。

開発当初から今も変わらないユーザー目線

ではGincoを開発するにいたった経緯についてお聞かせください。

なぜウォレットを開発しようと考えたんですか?

1つ目の理由は通貨の安全な管理のためです。

ブロックチェーン技術が普及していく未来を見据えて、「仮想通貨を安全に管理できるウォレットが必要になる」と私たちは考えています。 仮想通貨を安全に管理できるウォレットがないと、人は取引所に資産を置きっぱなしにするしかなくなってしまいますよね。でも、取引所に置きっぱなしの資産ってリスクに晒されているじゃないですか?たとえば代表的なところだとハッキングや不正アクセスがあります。

仮想通貨を安全に保管できるサービスが日本でまだ普及していないことに、私たちは課題を感じていました。私たちが日本人にとって使いやすいウォレットを開発することで、ブロックチェーン上の資産の安全管理を広めていきたいです。

なるほど。

確かに日本では取引所に預けっぱなしでも危険はないと考える人も多いですね。

ほかにも理由があるんですか?

2つ目の理由は、今後普及していくであろうブロックチェーンサービスを使うためには、ウォレットが必要だからです。

ブロックチェーンサービスを利用するためには、秘密鍵を自分で管理しなくてはなりません。しかし、仮想通貨取引所では秘密鍵を自分で管理できないんです。そうすると取引所に仮想通貨を預けていてはブロックチェーンサービスを利用できない。解決するためには身近で秘密鍵の管理ができるウォレットが必要です。

ユーザーひとりひとりが秘密鍵を自分自身で管理しながら、直接ブロックチェーンを利用する。そのような世界を作りたいという想いからウォレットを開発しようと考えました。

今の時点で、Gincoに手応えを感じていますか?

ユーザーの皆様に高評価いただいていること、多くのメディアに取り上げていただいていることから、自分たちの取り組みが間違っていない実感は得ています。

技術的な面においてはいかがですか?

技術的にも強みがあると考えています。一番大きいのはマルチコインに対応している点ですね。

現状、イーサリアム系やビットコインキャッシュ系など、ひとつのブロックチェーンに特化して開発されているウォレットはいくつかあります。しかし複数のブロックチェーンにまたがって対応通貨を持つウォレットは多くありません。

Gincoはマルチコインに対応しています。これは複数のブロックチェーンに対応しているということです。現在なら、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、さらに8月からはXRPにも対応しました。

仮想通貨はブロックチェーンごとに仕様が違うため、複数のブロックチェーンを扱うことが簡単ではありません。このような点が技術的にも強みになっていると考えています。

確かに多くのブロックチェーンにまたがって対応通貨があるウォレットは珍しいですね。

特にXRPは日本での人気と比較して、対応ウォレットが少ないという話を聞いたことがあります。

ウォレットでの仮想通貨管理って面倒だという声があるじゃないですか?

インストールして、バックアップキーをメモして、それをオフラインで保管する。理想を言えばあらゆる通貨を1つのウォレットで管理したいというのが本音だと思いますし、私たちもそうあるべきだと思います。

でも現状はそうではない。管理したい通貨に合わせて、ウォレットを3つも4つも用意しなければならないんです。すごくナンセンスな話ですよね。

今後も対応通貨数は増えていく予定ですか?

ホワイトリスト(※)にあがっている通貨に関しては順次対応を進めていきます。

先ほどお話したXRPに加えて、9月にはイーサリアムクラシックやリスクに対応する予定ですね。

※金融庁が認可した交換業者が取り扱う通貨のリスト。実質的にここに記載されている通貨が、国内で取引が認められている通貨だと言われている。最新は2018年1月発表。
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf

中長期的なスパンで対応を検討している通貨があれば教えてください。

名前を具体的には言うことは出来ないのですが、要望のある通貨に関してはすべて検討しています。

具体的にどの通貨に対応するかについては、みなさんのご想像にお任せします(笑)

テーマは使いやすさと安全性

すごく不躾な質問なんですが、Gincoは安全ですか?

安全性については自信を持っています。

Gincoはクライアント型のウォレットなんですね。ユーザーひとりひとりの端末で秘密鍵が生成されて、それを私たちのサーバーには送信しない仕様となっています。資産が私たちのサーバーではなく、ユーザーそれぞれの端末で管理されているため、大規模な攻撃を受けることがまずありません。

なるほど、個人的な場所で管理されているからこそ攻撃されにくいということですね。

それぞれの端末に保管された秘密鍵のセキュリティは安全なんですか?

端末ごとで生成された秘密鍵は、iOSの中でもっともセキュリティ性の高い場所に、暗号化されて保管されています。

もしこの場所がハッキングされるようなことがあれば、iOSの脆弱性として世界的に大問題となり、即時アップデートがかかります。極めて高いセキュリティ性が認められた領域を利用しているということです。

 

ばっちりセキュリティされているということですね。

では、Gincoが使いやすいのなぜなんでしょう?

使いやすくなるように頑張ってるからです!(笑)

なので、そう言っていただけて嬉しいです。

やはり最初に開発する段階で、使いやすさを意識して作られた?

はい。これまでウォレットはブロックチェーンに馴染みがある人たちのもので、難しい印象がつきまとっていました。でも、なるべくたくさんの人に使ってもらうためには、誰でも使えるものにしなくてはなりません。

開発段階で「専門用語や前提知識を知らない方を中心に設計していこう」という前提がありました。もちろんそのほかの部分、画面遷移などについても、徹底的に使いやすさを意識して設計しています。

Gincoではバックアップキーも日本語の12単語で生成されますよね?

そのあたりにも関わりがありますか?

そうですね。 日本の方に英語でバックアップキーを発行してしまうと、間違えてメモしてしまう可能性が大きくなります。たとえば「cat」という単語を、「カット」と読み違えてしまったら、メモするときには「cut」に置き換わってしまう。

ウォレットにおいてバックアップキーの間違いは致命的です。ユーザーの手元で秘密鍵を管理する以上、ユーザーのミスに対して私たちができることはほとんどありません。だからこそ、ユーザーができるだけミスをしない設計を心がけました。

「はじめてのウォレットにGincoを」

Gincoは今後どういうウォレットを目指していきますか?

掲げているのは「次世代の銀行」です。価値交換のプラットフォームになっていきたいですね。

デジタルでやりとりされる資産や価値は、これからどんどん増えていくと思います。ブロックチェーンを通じて活性化する個人間でのやりとりの中心に、次世代の銀行としてGincoがある。そういう未来を目指していきたいです。

そのために具体的にはどのような取り組みをしていきますか?

前提として仮想通貨を安全に保有できるという部分は押さえつつ、通貨同士の交換やレンディングなど、付随するサービスにも乗り出していければと考えています。

安全に保有できるという点については、モバイルだけでなくハードウェアウォレットの開発まで幅広い可能性を視野に入れて、ユーザー体験を最適化していきたいですね。

わかりました。

では最後に、Gincoの利用を検討している人、ウォレットサービスを探している人になにかメッセージを。

1番伝えたいのは、「はじめてのウォレットにぜひGincoを使ってもらいたい」ということですね。

先ほども話したとおり、Gincoは初心者の方にやさしい、わかりやすいウォレットを目指して作っています。バックアップも日本語で簡単にとれる。ハードウェアウォレットと違って、お金もかからない。

ぜひはじめの一歩としてGincoを使って欲しい想いはあります。

Gincoとともに描くブロックチェーンの未来

株式会社Gincoの藤本さん、萬代さんにお話をうかがい、仮想通貨の安全管理の必要性を再認識することができました。 印象に残ったのは、Gincoが投資・投機としてではなく、未来を変えるテクノロジーとして仮想通貨やブロックチェーンを見ていたことでした。そのような視点を持っているからこそ、ユーザーにやさしく、本当の意味で使いやすいウォレットを開発できるのかもしれません。

今後は対応通貨を増やしていくだけではなく、通貨の交換やレンディング、ハードウェアウォレットの開発など、モバイルウォレットを軸に展開できる分野を模索していくとのこと。今後も日本発の仮想通貨ウォレットGincoの活躍から目が離せません。

株式会社Gincoの藤本さん、萬代さん。ありがとうございました。

取材・文・撮影:結木千尋

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結木千尋
ユウキチヒロ。フリーランスの文章書き。 2017年10月に仮想通貨と出会い、勉強を始める。関心は仮想通貨・ブロックチェーンに関連したサービスなど。投資はほとんどおこなわない。 これまでにBITDAYSを含め、複数の仮想通貨メディアに記事を寄稿。BITDAYSではインタビュー取材や、企画への出演といった経歴も持つ。
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