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【たむらけんじインタビュー】経営も仮想通貨も全ての原動力は『面白いから』

BITDAYS編集部が気になって仕方がない人にお話を聞かせていただくインタビュー企画。

今回は、お笑い芸人のたむらけんじさんです。

たむらけんじさんは、芸能活動をする傍ら、「炭火焼肉たむら」や複数の事業を展開する経営者でもあります。

また、最近では仮想通貨にも投資していることで話題となっています。
今回はそんなたむらけんじさんに経営者となるキッカケから仮想通貨との出会い今後の展望などについてお話を伺いました。

たむらけんじ氏 プロフィール

1973年5月4日生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。
1992年、NSC大阪校に入学(11期生)。1999年に漫才コンビ「LaLaLa」の解散以降、ピン芸人として活動。「たむけん」の愛称で親しまれている。
株式会社田村道場の代表取締役として「炭火焼肉たむら」、「NIKUDONBURIたむら」の運営など、経営者としても活躍中。自身の経営について語った著書「なぜド素人経営者の焼肉屋は繁盛したのか?」(ワニブックスPLUS新書,2009年)も出版。

原動力はお金じゃない。楽しいから。天性の経営者たむらけんじさんにインタビュー

成り行きで経営者に。大金を得るのはゲーム感覚だった

ーー現在もビジネスを手広く展開されていますが経営を始めるキッカケを教えてください。

元奥さんの母親が経営していた焼肉屋を引き継ぐことになったのが始まりです。いろいろな事情があってやらなければならない状況にあり、戸惑いながらも経営を始め気付けばあっという間に約12年。正直こんなに長く続けられるとは思っていませんでした。

ーー芸能活動と経営者、当時から二足のわらじで続けていく予定だったのでしょうか?

始めはとにかく芸人としてもっと頑張っていきたいと考えていたので、焼肉屋の経営は芸人としての体制を整えるまでだと思っていました。
当時は芸能活動の仕事も少ない時期だったので、お店に出たり売り上げを銀行に持って行ったりする毎日でしたね。

そんな状況だったのでまさか焼肉屋で儲かるとは夢にも思っていなくて。まるで「桃太郎電鉄」をプレイしているような感覚でした。桃鉄だと例えば何十億というお金になっても現実味ないじゃないですか。まさにその感覚で、ワクワクもドキドキもしませんでした。
結果的に焼肉屋が武器になって良かったですが(笑)

自分は好きなことしか続かないタイプ。好きだからやる、それだけ。

ーー”焼肉たむら”を始めた頃より現在は芸能活動も忙しいと思いますが、そんな中で新たな事業を展開できるのは何故でしょうか?

僕は好きなことしか続かないタイプ。仕事も事業も習い事も好きじゃないと続きません。大変なときも好きだから続けられると思うんです。

例えば、ドッグフード事業の「たむ犬(たむいぬ)」は、芸人を辞めようとする後輩のために始めました。その後輩は芸人としての活動と同じくらい犬が好きだったんです。そんなに犬が好きならドッグフード事業でもやってみればいいのではないかと思い、出資を提案しました。事業の話し合いには参加しますが、「たむ犬」の実働はすべてその後輩に任せています。

ただ、「責任感だけは持ってやれよ!」と強く言っています。「それ以外は好きなようにやればいい」というスタイルなので本人も楽しんでやっているようです。
こういう流れで権限委譲している事業がほとんどで、やっといろいろなことができる状況になってきたという感じですね。

ーー事業のアイデアはどこから来るのでしょうか?

すべて「好きだから」というところから始まっています。車屋の「Fish Bull(フィッシュブル)」も、ただ「車」が好きなだけ。
通販のチーズケーキの「mamire」に関しては、奈良にあったカフェがキッカケでした。そのカフェのチーズケーキが本当に美味しくて、大好きだったんです。残念ながらお店は閉店してしまったんですが、「こんなに良いものを埋もれさせるわけにはいかない!」と思ったんですよね。
好きなもののために、というのが原動力になっているのかもしれません。
「これは儲かりそう」とか「お金の匂いがするから」という理由で始めるというより、そのときに興味を持ったもの、とにかく好きなものをやるという感じです。

ーー目標としている「経営者」はいますか?

僕は芸人をしながら好きなことをやらせてもらっているだけなので「経営者としてこうなりたい」とは思いません。
ただ、もし経営一本でやるとしたらソフトバンクグループの孫正義氏のようになりたいです。でも、なろうと思ってなれるような存在ではありませんね(笑)

止まらない好奇心。次なる標的は「仮想通貨」

ーー「仮想通貨」を始めたキッカケは何だったのでしょうか?

キッカケは後輩芸人のガリガリガリクソン(以下ガリ)でした。
当時ガリと株をやっていたこともあり、毎朝の日課のように彼と株の情報交換をしていました。

2017年の3月か4月頃ガリに教えられて仮想通貨の存在を知ったんですが、そのときは全く仮想通貨がどういうものか分かりませんでした。

よく分からないけど分かるためにとりあえず飛び込んでみようという性格なので、好奇心で仮想通貨を始めてみました。コインチェックで口座を開設して、15万円分のイーサリアム(ETH)を購入。

最初は全然値動きがなくて、株と比べて面白くはありませんでした。仮想通貨について特に勉強もしなかったせいか、すぐに興味がなくなってしまったんです。今だったらとりあえずそのまま保有しておくかもしれませんが、そのときは「やめよう!」となって日本円に換金してしまいました。

神のお告げか!?仮想通貨に引き寄せられて今や虜に

ーー1度は辞めてしまった仮想通貨。戻ってくるキッカケは何だったのでしょうか?

何を感じたのか、自分でもよく分かりません(笑)
5月に入ったらなぜか急にイケる気がしたんですよ。
何度も理由を思い出そうとするんですが、本当に分からないんです。

何かのお告げなんでしょうか…不思議ですね(笑)
すぐに100万円を取引所に振り込んだのですがゴールデンウィーク中は取引所に反映されないんですよ。そうしていたらゴールデンウィーク明けに「ドーン!」と暴騰。慌ててNEM(ネム/XEM)とRipple(リップル/XRP)を50万円分ずつ購入しました。もう少し前に気付いていればもっと儲かっていたでしょうね(笑)

ここから仮想通貨に興味が湧きました。大金を使ったからには、ちゃんと勉強しなくちゃいけないと。

そして仮想通貨について勉強し始めたら「なんじゃこりゃー!おもろい!」と興奮しました。

ブロックチェーンに欠点を感じたときは仮想通貨を辞めるとき

ーー仮想通貨の勉強をしてみて、どういうところが魅力だと感じますか?

仮想通貨の理念やシステムに惹かれます。

「平等」で「透明性が高い」というところも最高です。一番の魅力はブロックチェーンで「パーフェクト!」と思っています。もしブロックチェーンに欠陥があると一瞬でも感じることがあれば、そのときは仮想通貨を辞めます。

そして、仮想通貨には「思い入れ」が含まれるのが面白いと思います。
仮想通貨コミュニティは強いですよね。それぞれのコミュニティの強さで価値が上がってくる節もあると思います。

山あれば谷あり。それは仮想通貨も同じ。いつか復活すると信じている

ーー昨年末の仮想通貨の盛り上がりはすごかったですよね。

そう、でも驚いたのは1月末に起こったコインチェックのハッキング事件。
どんなものも上がり続けることはないんでしょうね。行き過ぎたものはこうなってしまうんだと思います。
やっと一般に「仮想通貨っていいね」と広まってきた頃に、この事件が起こってしまったので残念でした。

コインチェックは本当に使いやすい取引所だったので、セキュリティー対策についてはもっとしっかりしてほしかったなと思いました。今後については、全員を納得させるのは難しいかもしれませんが、丁寧に対応して誠意を見せてほしいです。もちろん倒産なんてしてほしくありません。
これからも頑張ってほしいですし、僕はコインチェックを応援しています。

今は仮想通貨に対して良くないことを書かれたとしてもしょうがないかなと思うんです。

ハッキング事件に関して言えば、バッドニュースではありましたが結果的に多くの人がNEMを知るようになりましたよね。比較的マイナーだった仮想通貨のNEMがこんなにも早く有名になるとは思っていませんでした。
何事も前向きに捉えるようにしています。

そもそもNEMが悪いことをしたわけではありません。
例えば、銀行強盗があって1万円札が山ほど盗まれたとします。ここで皆さん、1万円札の悪口を言いますか?という話なんです。仮想通貨であるNEMは何も悪くないんですよ。

僕自身、仮想通貨について全て理解しているわけではありません。
でも勉強しているのである程度の知識は持っていると感じています。しかし、だからと言って世間の皆さんにも勉強してもらうというのは難しいですよね。
現段階で皆さんが仮想通貨を怪しいと思うのはしょうがないのかもしれません。
でも僕にとって「ブロックチェーンはパーフェクト!」なんです。正しいものは正しい道を進むと思っています。時間はかかるでしょうが、いつか必ず戻ってくると信じています。

たむけん流ビジネスと仮想通貨の融合。NEM決済導入へ

ーーたむらさんの事業では仮想通貨決済を取り入れてますよね。

はい、そうです。「炭火焼肉たむら」では、ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)で決済ができるようになっています。

ビットコインはもちろんですが、僕の中では、決済で使える仮想通貨として残るのはビットコインキャッシュ。ビットコインキャッシュは送金が早いし、手数料も安い。ビットコインキャッシュなら、お客様の負担を減らすことができると思って取り入れました。

ーー実際に仮想通貨で決済する人はいらっしゃいますか?

結構いらっしゃいますよ。特にビットコインキャッシュが好きだという人が来てくれるようになりました。それで儲かるということはありませんが、皆さん楽しんでくれているようなので導入して良かったと思います。

実はNEM決済の導入も考えているんです。このままではNEMがかわいそうなのでNEMを応援したくて。

個人投資のためにNEMの価値を上げようとしているわけではないので誤解しないでくださいね(笑)仮想通貨の個人的な投資についてはある程度終わっているので、これからは見守っていくだけです。2~3年後、必要とされる仮想通貨だけが残り、決済手段として価格が安定してくれればいいなと思っています。

ーー仮想通貨はビジネスとして発展していくと思いますか?

電子マネーのように使いやすいものだと認知されていけば、決済手段として普及していくのではないでしょうか。
仮想通貨は「手軽な支払い方法」としてもっと広まる必要があると思います。外貨と換金する手間が省けるので、海外での決済にメリットがあるんですよ。仮想通貨がさらに浸透すれば、海外からの観光客も日本で決済するのに便利になって、経済は豊かになるでしょう。
日本は仮想通貨に対して比較的理解のある国だと思いますし、絶対にそちらの方がいいんです。ただし、ある程度のルールは必要なので、税金など法の整備もきちんとしてほしいですね。使い勝手や規制、法律がしっかりしてこれば、日本でも仮想通貨は繁栄していくと思います。

インターネット黎明期のように指をくわえて見ているのはイヤ

ーー仮想通貨を活用したビジネスに可能性は感じていますか?

仮想通貨というよりブロックチェーンに可能性を感じています。
ブロックチェーンの登場はインターネット黎明期と似ているんですよ。
当時、インターネットのメリットにいち早く興味を持ってビジネスにした者が成功しましたよね。ここからIT長者が生まれたわけです。こんなインパクトは二度とないと思っていましたが、そんなときに現れたのがブロックチェーン。まさにインターネットの再来ですよ!

もう二度とインターネット黎明期と同じような気持ちにはなりたくありません。ただ指をくわえて見ているのはイヤなんです。だから今、ブロックチェーンのことをめちゃくちゃ勉強しています。

僕のイメージとしてはまだブロックチェーンは真ん丸な状態。そこから「ぴょん!」と仮想通貨が出てきたわけですが、今後もいろいろな枝が出てくると思うんです。このブロックチェーンからは無限にビジネスが広がる気がしますね!

仮想通貨で地域活性化!たむらけんじの野望とは

ーー今後ブロックチェーン技術や仮想通貨を活用したビジネスの構想はあるのでしょうか?

まずは大阪を元気にしたいです!
大阪が元気になるような独自の仮想通貨を作りたいと考えています。大阪の観光地や飲食店で「地域コイン」決済をしたら割引などのサービスが受けられるなど。仮想通貨が地域活性化に繋がることを目指しています。地域コインで儲けようとは思いません。地域コインで出た利益は地方貢献のために使いたいです。

ブロックチェーンはコインにしただけでいろいろなチャンスを見出せる。さらに「IoT」なども絡ませれば、ブロックチェーンの活用には無限の可能性がありますよね。今後はつくる側にになりたいんです。金儲けではなく、単純に楽しいものをつくりたい。それで世の中を楽しくするのが僕の夢です。

熱い男が見せたあどけなさに惚れる

今回のインタビューで普段お茶の間で見ている”たむけんさん”とは全く違った印象を受けました。

たむらさんは、ビジネスに対する熱い想いがあるものの、その原動力は「お金」ではありません。ただ単純に面白いものが大好きということだったんですね。まるで好奇心旺盛な子供のようでした。

興味のあるものをビジネスに発展させ、それを信頼できる人に任せる一面には熱い男を感じました。手広く展開される事業にこんな裏話があったとは。
今ではすっかりブロックチェーンの魅力にハマっているご様子のたむらけんじさん。“地域活性化のための仮想通貨”、その動向を楽しみにしています!
貴重なお話ありがとうございました。

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ミツヤコウヘイ

ミツヤコウヘイ

BITDAYS編集長です。
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